レスリー は安っぽいクリーム色の綿ボイルの 質素な服に例の 真紅 の帯を締めていた。 レスリーが真紅の色を 付けていない事は1度もなかった。 例え1輪の花にしろ、 身の周りのどこかに 赤 が 光っていないと気が済まないのだと アンに語った事があった。 アンにとってそれはかの燃える色の外、 あらゆる表現を拒まれているレスリーの 強烈な閉じ込められた個性を 象徴しているように思われた。 【「アンの夢の家」 第23章】 |
厳しい暑さが続きます。
その暑さに拍車をかけるのが早朝からの蝉の大合唱。
つい先日、“今年は蝉が啼かない・・”
~なんて、心配したばかり。
どうやら、いらぬ心配だったようですね。
それでも例年に比べ少ない気がするのは気のせいでしょうか・・。
午後はまだ1度もその声を耳にしていませんから。昨日も今日も。
さて、少々の暑さでしたらものともせず、
朱夏に誇り高く、凛とした姿で開花したのは・・又々、紅い薔薇。
もう何度も登場していますね。そう、リラ版 「公爵夫人の薔薇」。
でも絶対に飽きる事などありません。それどころか・・
その都度、違った印象、雰囲気を醸(かも)し出してくれますから。
これこそ 「想像の余地」 の産物ですね。
こんな薔薇に接していますと・・。
暑さで弛緩(しかん)した心と身体も、シャキッとなるような気がします。
弛緩したそれには暑さが堪(こた)えますが、
ピンと張りつめれば、暑さをはねのけてしまう・・。
そんな気がして来るから不思議です。
そしてもう1つ。
この薔薇は今日の引用文にもある、レスリーを思い出してしまうのです。
そう言えば今日の私は赤いネックレス。
尤も、黒地に花柄のワンピースを着ているからなのですが。
私の場合、赤のアクセサリーは濃紺か黒地の服がほとんど。
でも、レスリーのように好きな色に拘(こだわ)るのも楽しいですね。
つい先程、近所の友人が 「トルコに行って来たの」 と、お土産を。
トルコと言ってもイスタンブール位しか思い浮かばない私。後、親日国だという事。
何でも気球に乗るのが目的だったとか。
高い所が苦手の私にはとても、とても・・。
それにしても長年、付き合っていて、
気球が好きだった事を初めて知りました。