【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

研ぎ澄まされた時間の中で

2013-05-07 16:56:26 | 『カフェ「薔薇の詩(ポエム)」』編







・・・既に曙の色を洗い落した 富士 は、
三分の二を雪に包まれた鋭敏な美しさで、
青空をり抜いていた。
明晰めいせき過ぎるほど明晰に良く見えた。
雪の肌は微妙で敏感な起伏の緊張にち、
少しも脂肪のない筋肉の細かい
端正な配置を思わせた。
裾野を除けば、山頂と宝永山の辺りに、
やや赤黒い細いまだらがあるだけだった。
一点の雲もなく、石を投げれば石の当たる
際どい音が響いて来そうな
硬い青空である。
(中略)
・・・鎮静された感情の中で、
空腹がきざして来た。
本多は東京から買って来たパンと、
自分で作る半熟卵とコーヒーで、
小鳥の囀りを聞きながら摂る
朝食を楽しみにした。                  
       【三島由紀夫作 「暁の寺」~『豊饒の海(Ⅲ)』】



   少々、ヒンヤリ感はあるものの、
  ひと際美しい鶯(ウグイス)の声で目覚めた朝。

   連休明けの今日は、
  澄んだ快晴の天候となりました。五月晴れ。

   青空に白い雲がポカン、ポカン。
  時折、美しい声で鳴く鶯の声に癒されます。

   こんな時、ヒンヤリ感と相まって浮かぶもの。
  そう、高原。お得意の 「想像の余地」 の出番と致しましょう。

   となれば・・あの光景へ。
  折しも富士山が世界遺産に内定しましたね。
  今日は、その描写が素晴らしい三島由紀夫の文章から。 
  






     さて、十日振りですね。
    『カフェ「薔薇の詩(ポエム)』、開店です。
    今日のカフェの場所は森の中。

     若葉に覆われて鬱蒼(うっそう)としていますから、
    室内も少々暗くて。白い花を飾りましょう。
    ~なんて。

   そうそう、大好きな
  三色菫の額を見つけました。

   色合いも素敵ですし、
  三色菫の額は珍しいので
  迷わず購入。

   そしてこちらのカップ。
  勿論、土物のカップです。

   それは、たっぷり入る大きめの物。
  尤も写真では分かりませんけれど。

   マグカップ代わりに重宝しています。
  美味しいお茶が入りましたよ~!