




楽しい親しみ深い家々が花に囲まれており、 花は側を通ると、「ご機嫌いかが?」 と声をかける。 木々は手を振り、 黄昏時には窓が目配せをする。 【「丘の家のジェーン」 1.】 |

昨日の雨から一転して雲一つない快晴の空となりました。
今日も爽やかな五月晴れ。どこからか鶯の声も聞こえます。
今年は晴れると文句の付けようもない空になり、
心楽しさが倍増します。
今日は朝の冷えもありません。
久し振りに初夏を思わす陽気となりました。





花の季節も薔薇が加わって
いよいよ佳境に。
そう、待ちに待った、
“トリ” の登場!
と言った処でしょうか。
上記の如く、各々の家の
庭先にも窓辺にも
至る所に春が溢れています。
心愉しい季節の到来ですね。
それにしても薔薇の気品、
格調高さには他を圧倒する
ものがあります。
それでいて小さな花には
独特の愛らしさも併せ持ち・・。
アラ、アラ・・?
薔薇には余計な言葉など
無用ですね。
分かっていながら、ついつい
無駄な言葉を羅列してしまいます。
薔薇を剪り 棘をののしる誕生日 ~西東三鬼(さいとうさんき) |
愛を捧げる花として薔薇ほど多く登場する花はありませんね。
ところで、ちょっと異色のこの俳句。
昭和の新興俳句の旗手と言われた、西東三鬼の句です。
想い人の誕生日に薔薇を贈ろうと切った所、
気もそぞろだったためか棘が刺さり、
そんな自分を罵る、繊細な男心を詠んだ歌のようです。