【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

恋風に揺れる花

2013-05-14 16:16:06 | 香る庭の花綴り





【マーガレット】







 「林檎りんごの花を一緒に持って行ってもいい?」
 アンは頼んだ。
 「・・・第一、花をむやみに
 切って来ちゃいけなかったんだからね」
 「あたしも、ちょっとそんな気がしたの。
 摘んだりして美しい命を縮めちゃいけないって
 思った事は思ったんだけど――
 あたしだってもしも林檎の花だったら、
 摘まれるのはいやですものね。
 でも 誘惑に打ち勝てなかったのよ
        【「赤毛のアン」 第8章】



   



   連日の五月晴れです。
  そして美しい鶯(うぐいす)の声と共に目覚めた朝。
  それもすぐそこで。

   これも年々、山が削られ、(今現在も工事中)
  鶯の住処(すみか)も、こんな住宅地にまで降りて来てしまったようです。

   駒鳥と鶯を置き変えれば、“まるで 『アンの世界』 みたい!”
  ~なんて浮かれている場合ではありませんね。

   便利さと引き換えに失ったものの大きさを
  思わずにはいられません。

   さて、庭から薔薇三輪、摘んで来ました。
  これでも鋏(はさみ)を入れる事には躊躇(ちゅうちょ)したものですが、
  アン 同様私も又、誘惑には勝てません。

   お陰様で、たった三輪ですが、(かなり大輪)
  お部屋は芳(かぐわ)しい芳香で満たされ、幸せ気分。
  これ以上のアロマ効果はありませんね。










   又々、前置きが長くなりました。今日はマーガレットでしたね。
  “マーガレット・・” 声に出して呟いてみます。
  何と優しい響きなのでしょう。

   薔薇のような華やかさはないけれど、可憐で清楚。
  「マルガレーテ」 「マルグリット」 「マルゲリータ」、
  ヨーロッパでは、マーガレットに因んだ素敵な女性の名前が並びます。

   そうそう、マーガレットと言えば、
  つい最近、お亡くなりになったマーガレット・サッチャー氏を思います。
  「鉄の女」 とも言われましたが、彼女も素敵な女性でしたものね。

   マーガレットは、ギリシャ語で 「真珠」 の意味。
  そして恋占いの花としても有名ですね。

   「好き、嫌い、好き・・・」
  古来から乙女の恋の手助けをした貴重な花。

   お花としては散り々にされた訳ですが、
  恋の成就を願った健気な花です。

   花言葉も 「貞節」 「誠実」 「心に秘めた恋愛」。
  まさにピッタリですね。