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【「春紫苑(ハルジオン)」】
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「・・・アンという名を呼ぶんでしたら、 e の付いた綴りのアンで呼んで下さい」 「字なんかどんな風に綴ったって、 たいした違いはないじゃないの?」 錆び付いたような微笑が再び マリラの顔へ出て来た。 「あら、大違いだわ。 その方がずっと素敵に見えるのですもの。 名前を聞くと、すぐ目の前に、 まるで印刷されたみたいに、 その名前が浮かんで来ないこと? あたしはそうだわ。 Ann はひどく感じが悪いけれど、 Anne の方はずっと上品に見えるわ・・・」 【「赤毛のアン」」 第3章】 |
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【「春紫苑」】
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傘マークだった今日。
五月晴れ! という
天気ではありませんが、
一日得した気分。
得したとなれば、
休日明けの今日は、
溜まった野暮用を片付けに
街まで下りましょう。
九州は、もう梅雨に
入ったそうですが、
この季節になりますと、
目に入る緑がより濃く
なった気がします。
今日は空気が湿っぽく
感じたものですが、
それでもまだ50%ちょっと。
これまでが乾燥
し過ぎでしたものね。
これから梅雨に入り、
70、80%台になる事が今から思いやられます。
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【母子草】
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【マダガスカルジャスミン】
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【知らぬが花?】
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いつもの道草です。
久し振りに
道端の草花に。
毎年、同じ草花ですが、
中には見慣れぬものも。
勿論、名前は知りません。
先日の星野富弘の詩では
ありませんが、敢えて
名前を知る必要はありませんね。
しゃかりきになって、
名前を探す事は止しましょう。
~なんて。
単にめんどうなだけかも
知れませんけれど。
「知らぬが花」 も
ご愛敬・・? という事で。
そうそう、上から5枚目の写真、
「マダガスカルジャスミン」。
ジャスミンに似た香りで、
こんな名前が付けられたそうですが、本来のジャスミンとは全くの別種とか。
そろそろ終わりを迎えた我家のジャスミン。
こちらは竹林の中に自生しています。
ところで冒頭の写真、「春紫苑(ハルジオン)」。
この 「春紫苑」 を目にする度に、今日の アン の言葉を思います。
無機質な 「ハルジオン」 よりどれだけ良いでしょう。
初めて、この花の名前の漢字が 「春紫苑」 と知った時、
どんなに嬉しかった事か・・。
「薔薇(バラ)」 もそうですが、漢字の薔薇は文字からして豪華絢爛。
どなたがこの漢字を考えられたのか存じませんが、
日本に漢字がある事を嬉しく思います。
勿論、ひらがな、カタカナ、ローマ字も。
これら豊富な文字を持つ日本という国を誇りに思います。