【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

“香り” と “色” 飲みませんか・・

2007-04-20 15:44:33 | 『カフェ「薔薇の詩(ポエム)」』編
   今日は、晴れのこんな天気で明けました。
  昨夜、夜空を見上げましたら、
  一際、明るい金星が輝いていました。

   昨日19日と、今日20日は、
  細い月が金星に接近して、
  輝く美しい光景が見られるとの事。

   今日の夕方も、西の空には
  注目する価値がありますね。

   “女神の輝き” が、
  見られるかも知れません。

   さて、“女神の輝き” なんて、
  ロマンティックついでに? 
  今日のお茶も又、負けず劣らず、
  ロマンティックなお茶になりました。

   まだまだ庭には、菫が花盛りです。
  この菫、我家で大活躍なのは言うまでもありません。

   その上、今日はお茶なんて言い出すのですから、
  菫も大変です。それと言うのも・・。

   桜の花びらを思わせるような、
  こんな淡い菫のカップを
  手持ちの中から見つけた事にあります。

   それならと・・これに相応しい 「菫紅茶」 ならぬ、
  『すみれ香茶』 にしようと、思い立ちました。

   そうそう、この名前、私のブログにも、
  いつもコメント頂く、めぐみさんの命名です。
  私も気に入って、使わせて頂く事にしたという訳です。





 




   このお茶も 「ニオイスミレ」 
  でしたなら、それだけで
  十分なのでしょうが、
  私の場合は違いますので、
  香りがどうしても物足りません。

   そこで、香り付けに
  手近のハーブ(タイム)を 
  少々、加えてみました。

   あまりハーブを多くしますと
  折角のエメラルドグリーンの
  お茶の色を損なう
  恐れがあるので要注意です。

   正解でした!! 
  色もほとんど損なう事なく、
  何より香りがコロコロッと
  身体の中を転がって、頭のてっぺんから
  爪先に至るまで、爽やか気分になりました。
  その日の気分によって、ミントやローズマリーもいいですね。

   そして、何よりお茶に浮いた花びらが、
  透き通るように綺麗で、色と共に視覚でも癒されました。
  ポットは硝子の物が、お勧めです。      

魔法のこもった? レース

2007-04-19 16:27:53 | 私の手作り夢時間
   今朝は、こんな空で明けましたが、
  今日は青空が戻って来ました。

   日中は、本当に爽やかな天気に
  なりましたが、朝の冷えた事!!

   “今、何月!?” 
  ふと、季節を忘れそうで・・。

   そう言えば、以前にも同じような
  思いに捉われたものでした。

   そう、今とは全く逆の2月の事。
  その時は、既に春でした。
  (まだ2月ですのに・・)

   昨日は、各地で雪・・。
  4月も、初旬ならいざ知らず、
  今頃になって雪とは、アンもびっくりですね。 

 


   「4月の雪は嫌ね。
  キスされるものと思っている顔を、
  ピシャッと打たれるようなものだわ。」
           
                 【「炉辺荘のアン」第22章】 

 



   雪ではなくても、気持ちがとっくに
  「春」 になっている分、今頃の寒さは、
  殊の外、堪(こた)えます。



   今日は、近所に住む友人から、
  「リラなら、これで何か作るでしょう?」
  と、とてもシックなレース糸を
  頂きました。ラメ入りのシルク糸です。

   何でも編み物好きなお母様が、
  目を悪くされ、出来なく
  なったからとの事。

   色が濃いように思われますが、
  テーブルクロス等にして、
  布の上から被せれば、素敵です。

   ビーズを組み込ませて、
  ちょっとした袋なら作れます。

   とは言え・・今は、あまりやる気がしないのです。
  やり出したら早いのですが・・。
  でも、有り難く頂きました。

 


   「『絹』とか 『レース』 という言葉には
  魔法がこもっているではありませんか?・・・」
              
                【「アンの愛情」 第18章】

 


   ジェムシーナ伯母さん の言葉を借りるまでもなく、
  私も 「絹」 や、「レース」 が、大好きなのです。 

潤いの香り付け

2007-04-18 17:37:03 | ハーブと香り雑学
   今日は又、いつもの真珠色の空に戻りました。
  戻ったと言えば寒さも・・。
  まるで冬です。

   阿蘇山では、雪が降ったとか・・。
  何だか今年の春は、変ですね。
  そう言えば・・・

   


   「・・・変わっ  たのは、春ではなく、・・・・・
  あたし達だと、お思いになりませんか?」
         
                      【「炉辺荘のアン」 第22章」】

   



   最近の春は変わったという、
  ミッチェル夫人 に、アンが返した言葉です。

   あの時代にも、こういう話題が出る事に驚きです。
  いつの世も人々の思いは、同じなのですね。



   重い空ではありましたが、
  つい先程まで雨は降って
  いませんでしたのに・・。

   今見ると僅かですが、
  降っています。

   外が、こんな状態ですので、
  今日は家の中で、
  香り作りとなりました。

   昨日も記したように、花びらが
  溜まった事もあり、瓶の整理も兼ねて・・。

   「香りのレシピ」 と、
  いうものがあるなら、私は実にいい加減です。

   難しい事は考えません。自分好みの香りならいいのです。
  ただ、ローズポプリには、シナモンは絶対に欠かせません。

   他のスパイスに、ローズオイルも加え、適当に混ぜます。
  密閉した状態で1ヶ月位、熟成させると、
  いよいよ自分だけの香りの出来上がりという訳です。





 




   桜の花びらも綺麗に乾きます。
  乾くと、やはりピンクが濃くなります。

   道路の上に落ちているのを拾って来たのですが、
  1枚、1枚の花びらが小さくて、途中で投げ出して
  しまった・・という経緯があります。

   来年こそ? 花吹雪の時、ビニール袋を必ず持って行き、
  すくって帰ろうと今から思っている私です。

   こちらは、去年の手作りサシェスです。   
  香りが淋しくなったら、つまんで揉んで回復です。   

花の移ろい

2007-04-17 16:56:19 | ハーブと香り雑学
   空は一日たりとも、同じ空はないと
  言いますが、ここ2、3日、
  ボ~ッと霞んだその空は
  同じように思えて、
  写真を撮る気も失せていました。

   今日は、久し振り青空が
  戻った朝の空となりました。
   
   今朝は又、ヒンヤリして鶯も鳴き、
  一見以前、何度も訪れた事のある箱根の朝にも思え・・。
  本当に爽やかな朝となりました。

   やはり春なのですね。
  最近、ブログの話題が、
  とみに花に移っている事が感じられます。

   それと同時に、気持ちも外に向かっているようです。
  ・・と いう訳で、 今日も花の話題です。






  

      
 



   今年は、本当に遅く、
  やっとデンドロビュームが花を咲かせてくれました。

   後、何鉢か蕾を付けているので、
  これから順次、花を開いてくれる事でしょう。

   そして、先日はたった一輪だけだった、
  ローズ・ゼラニウムも次々と・・。

   葉っぱに薔薇の香りを有し、花は薔薇とは似ても似つかない、
  こんな可憐な花。何だかとても幸せな気分になります。

   最後は、すっかり開いてしまった、チューリップです。
  その姿が何ともユーモラスで、思わずパチリ。

   最近、ある本で読んだのですが、
  チューリップは、花が開いて茎がしんなりと
  曲がるまで楽しめるそうなのです。

   成程! でも、思わず、
   「これ何の花?」 と、言ってしまいそうですね。



   花びらを摘んで、乾かして・・
  めんどうな作業に思えますが
  実は、私にとってこの上ない
  楽しいひと時なのです。

   その上、次から次へと花は
  花芽を付け、咲いてくれる・・。

   そんなこんなで、とりあえず
  入れて置く硝子瓶も手薄に
  なって来ました。

   ところが、先日デパートの
  洋服売り場に置かれていた
  ポプリは、幅の広い、
  クリスタルの瓶に入っていたものです。

   その瓶が照明に反射してキラキラ輝き、
  あまりの美しさに、思わず見とれてしまいました。
  勿論、瓶には蓋(ふた)はありません。



   そう言えば、頂き物の氷入れがある筈と・・。
  右側の物が、その硝子瓶です。

   イタリア製の手作りらしいですが、押入れからこうして
  日の目を浴びる事になりました。器も喜んでいますね。

   写真は、左から、もう2、3年になるゼラニウム、
  去年の三色菫、そして今年のそれです。

   ゼラニウムは、変色はありませんが、
  三色菫は、色が抜けているのが、お分かりかと思います。
  こちらは、サシェス行きとなりそうです。

小さな野の花

2007-04-16 15:16:46 | 路傍の花~道草
   朝起きた時、地面は濡れ、花びらも
  樹々の葉っぱも、濡れていました。

   雨は降ったのでしょうが、
  今は上がっています。

   空は明るく、どこまでも
  真珠色の空が広がっています。
  時々、太陽も顔を出し・・。

   どうやら花の雨、所謂(いわゆる)
  桜雨は気付かないうちに、
  ひっそりと降ったようです。

   桜が華やかな分だけ、控えめに、しとしと・・?
  春の雨にふさわしい気がします。
  そして、今日はちょっぴり花冷えでもあります。






  
西洋十二単(セイヨウジュウニヒトエ)・蔓日々草(ツルニチニチソウ)・最後の桜


   気が付けば随分長い間、桜に気を取られ、
  上ばかり見ていた気がします。
    
   一方、下に目を遣れば最近、野の
  小さな花に魅せられている私がいます。

    これまでは見過ごしていましたが、
  春になってそれらがあちこちに
  顔を出すようになると、
  ついつい歩を止め、眺めてしまいます。
  何と小さくて可愛いのでしょう!



   桜の華やかさには、比べようもありませんが、
  こんな小さな花でも一生懸命咲いている姿を見ると、
  ふと優しい気持ちになっている自分に気付きます。

   


   “・・・そこには5月の花が咲いており、
  その花が咲き続けている間ずっとジェムは、
  母に、それを花束にして持って帰るのを
  忘れないのだった。”
  
                  【「虹の谷のアン」 第4章】

   



   「すみれの谷」「虹の谷」 で、
  母親のために、せっせと花を摘むアンの子供達。

   こんな親子関係でしたら、
  今の家庭崩壊なんて決してないのでしょうね。

   ところで、これら野の花の名前、
  これまであまり興味がなかった事もあって、私は、
  ほとんど知りません。

   幸いな事に、ブログ仲間から教えて頂いたり、
  自分で調べたり・・。

   勝手に思い込んでいた名前が全然別物だったり、
  はたまた可愛い姿には、似ても似つかないものだったり・・。

   又、ぴったりの名前でなぜかほっとしてみたり、
  ちょっとした騒動記ですが、面白いものですね。

   なぜかクローバーの花と思っていた
  黄色の小さな花は、「カタバミ」。

   道端に咲いているポピーに似た、
  オレンジ色の小さな花は、「ナガミヒナゲシ」。

   それにしても 「カタバミ」 なんて、
  馴染み深いものですし、言われてみれば、 
  “そうそう・・”なんて、合点が行くのに、
  どこでどう間違えたのか、おかしな話です。     

あどけない花、チューリップ

2007-04-15 17:50:40 | 『カフェ「薔薇の詩(ポエム)」』編
   晴れているのに、どこまでも真珠色・・。
  今日も、そんな空になりました。

   お天気も、そろそろ下り坂と言っていた割には、
  この時間になって、青空が戻って来ました。

   先日のアイボリー、そしてこのワイン色
  (赤色に見えますね) と、
  チューリップが次々と花開き始めました。

   ただ惜しむらくは、植えたのが随分前だという事。
  他所(よそ)様の庭を拝見するにつけ、
  チューリップは、所狭しと沢山植えた方が映えますね。

   今年の秋こそ、球根を買って来て
  しっかり植えようと決意を新たにした次第です。



   春を花盛りで迎えるには、言うまでもなく、
  秋にその元を作らなければなりません。
  そう言えば・・。

   


   “暖かい日にはいつもアンは、
  庭造りにいそしみ、日暮れに近い日光が
  真紅のかえでに当たる色に
  酒のように陶酔し、束の間の美の、
  えも言われぬ悲しさを楽しんだ。

   ある金灰色に煙る午後、アンとジェムは、
  チューリップの球根を全部植えた。
  それは6月になると薔薇色、緋色、紫、金色となって
  復活するのであった。

                【「炉辺荘のアン」 第29章】



   カナダと日本ですから
  咲く季節こそ違うと言え、
  やはりアンは、ちゃんと
  身を持って実践している
  ではありませんか。

   前置きが長くなりました。
  ここまで来れば、
  もうお分かりですね。

   今日のカップは、折角ですので、
  チューリップに拘ってみました。

   チューリップの蝋燭、同じく
  蝋燭立て、 花瓶等など・・。
  あるものですね。
  我ながら 驚いています。



   尤も、ただ揃えればいいというものでも
  ありませんが・・。

   そうそう、ここでチューリップのこぼれ話。
  旧約聖書に出て来る、
  「シャロンの薔薇・谷間の百合」、「岸辺の百合」
   は、実はチューリップだったという説があります。

   あの当時は、美しい花は、兎にも角にも
  「薔薇」 や、「百合」 と呼ばれていたとか・・。
  果たして真偽の程は・・?

花の絨毯

2007-04-14 19:12:43 | 旅気分・夢気分
   夜のうちに降った雨は、朝には綺麗にやみ、
  今日は晴れの良い天気になりました。

   眠っているうちに降る、
  こんな雨なら大歓迎です。

   庭の花や樹々も、瑞々しさを増したようで、
  朝日にキラキラ輝いていました。

   「世界が、お顔を綺麗に洗ったわね?」 

   ~以前にも記しましたが、私もすっかりアンの娘、
  ダイ の心境になりました。



   桜は・・・。
  完全に散ったと思ったのですが、
  まだ半分位残っているもの、
  中にはほとんど姿を留めているものもあり・・。

   でも今日は、桜の写真は遠慮しました。
  その美しい姿は、目に十分焼き付いていますし、
  桜もきっと望まないでしょうから・・・。

   その代わり、花びらの絨毯の撮影です。
  雨に濡れてさえいなければ、
  花びらをすくって持って帰りたい程でした。







 



   この景色、一見山梨の葡萄園を思わせますが、
  梨園です。

   つい先日もここを通りましたが、
  その時はまだ花は、全然でした。
  開くとなると早いですね。白い花が綺麗です。









   この梨園から
  ほんの少し行きますと、
  一面の蓮華畑が・・。

   「一体、ここはどこ?」
  と言った趣です。

   こうして見ていますと、
  本当に長閑(のどか)な
  田舎の風景ですね。

      「春の小川は
         さらさら行くよ
   岸のすみれや蓮華の
    花に・・」 

   ふとこんな歌でも、口ずさみたくなりますね。

花の余韻

2007-04-13 16:26:43 | 旅気分・夢気分
   今日は又、
  こんな真珠色の空になりました。

   この所、こんな空になるとすぐ 
  「黄砂!?」 なんてすっかり
  悪者にしてしまったものです。

   でも、考えてみれば、『霞』 は、
  元々、春にたなびくものではありますね。

   『霞の衣』 なんてこれ又、
  素敵な言葉がありました。

   霞は春にたなびき、霧は秋に立ち込める・・。
  霧に咽(むせ)ぶ、なんて言うのも・・。
  ロマンティックですね。

   あのアンの友達、ジム船長 が、
  春には詩人になれると言ったのは、
  こういう事だったのかも知れません。






     


   昨日は、予定外の
  桜見物となりましたが、
  今日の空を見るにつけ、
  やはり行っておいて
  良かったと思う事しきりです。

   今もまだあの桜吹雪の
  余韻の中にいます。

   ピンクの花びらが空から
  ヒラヒラ舞い落ちる、
  花びらの雨なんて、何とロマンティックなのでしょう。

   こんな雨なら・・いつだって降って欲しいですね。
  樹齢何年かは分かりませんが、
  相当大きな樹で林になっているので圧巻です。
  その上、ほぼ自分達だけの空間なのです。

   それもあって今日は、久しく
  使っていなかった桜のお香を焚いています。
  こんな時、オイルと違ってお香は手軽に楽しめますね。
   


   今日の写真は、
  山を下りた先にある、
  私の大好きな 
  「曲がり角」 の風景です。

   秋の紅葉色から一気に
  春の桜色に衣替えです。

   こちらは、リラ版
  『歓喜の泉』 とでも
  しておきましょうか・・・。

   先日、見つけた私の
  秘密の場所? でもあるのです。    

散り際の美

2007-04-12 20:58:00 | 旅気分・夢気分
   今日は快晴の空となりました。
  お花見日和ですね。

   そう言えば、今月8日付の新聞には、
  花の付く言葉が満載でした。

   「花催い」 「花便り」 「花霞」 「花見」
  「花の宴」 「花曇り」 「花冷え」
  「花吹雪」 「花筏」 「花の雨」 等など・・。

   そして 「花の移ろいは有情無情」 と、
  締めくくられています。美しい言葉ですね。

   その中の 「花いかだ とは・・。
  水面に桜の花びらが舞い散って筏のように、
  流れ行くさまの事だとか。

   本当に美しい春の風物詩です。
  何と優雅なのでしょう!

   咲いている花も美しいけれど、
  散った花に対する優しい心根を感じずにはいられません。

   それらが、「花吹雪」 や、「花の雨」 という、
  又しても美しい言葉になったのでしょうね。

   どんな姿になっても、
  桜には変わりないという事なのでしょう。

   『~散る桜 残る桜も 散る桜~』 

   これは、良寛和尚 の辞世の句の一つですが、
  言い得て妙ですね。







 




   明日は、
  天気が崩れるとの予報。

   そのためもあって、
  急遽、先日の隠れ吉野? に
  もう一度行く事にしました。

   近所の友人を誘い、
  急だった事もあり、
  あり合わせの物を
  弁当箱に詰めて。

   今年は、空のせいで、
  白い桜しか見る事が出来なくて
  どうにも心残りだったのです。

   やっと青い空に映える、
  淡いピンクの桜に出会う事が出来て満足です。










   それにしても・・・。
  ただでさえ自然の中で頂く
  お弁当は美味しいのに、
  風に乗ってヒラヒラ舞い散る、
  花吹雪の中でのそれは、
  最高でした。

   桜の仄かな香りも一緒です。
  まさに桃源郷の趣でした。

   桜の中なのに、
  桃と言うのも面白いですね。

ラベンダーの香る午後

2007-04-11 16:16:54 | ハーブと香り雑学
   昨夜休む前、
  いつものように南側の障子を開け、
  空を眺めました。

   晴れているのに、お月様の姿は、
  そこにはありません。

   そう言えば、今日は
  『下弦の月』 ですね。

   案の定と言いますか・・
  今日も朝の空は、ボ~ッと霞んでいます。

   雲があるのか、ないのか・・。
  陽射しはありますのに、どこまでも真珠色の空です。



   それでも至る所に春を感じています。
  幸い空の方も、お昼頃には
  蘇って? 来ました。

   薔薇色の陽が射すのが冬の午後だとしましたら、
  春の午後は、ラベンダーの風がそよ吹く、
  そんなひと時なのかも知れません。
  花も俄かに開き始め・・。

   そうなりましたら待ち切れなくて、早速花瓶に。
  なぜかラベンダーには、こんな硝子が合うような気がします。
  ついでに大好きな、すみれも一緒に・・。

   小さくて、繊細なこれらの花々を眺めている時が、
  ほっと心の和む瞬間です。



   たったこれだけの量ですが、
  小さな部屋の中は、仄かなラベンダーの香りが・・。

   外から部屋に入った時などは、
  ふっと香るその香りで存在感をしらしめてくれるのです。

   そして冬の間には葉っぱを落としていた、
  他のハーブ類も又、負けじと存在感を現し始めました。

   ラベンダー・ミント、ゴールデン・レモンタイム、
  ボリジ、インウォールクラーク等など・・。

   そうそう、ローズゼラニュームも、
  小さな可愛いピンクの花を咲かせてくれました。







   



   「小さなしわの寄った褐色の種を見ては ――
  その中に虹のような様々な色が入っているかと思うと、
  わしはいつも不思議になるですよ。
   こういった種のことを考えると、
  わしらはあの世でも生きている魂を
  持ち合わせているのだと信じる事が、
  決して難しくないですね。

   この奇跡のような事柄を見なかったら、
  色と匂いはさておき、あんな小さな、
  中には埃くらいの大きさしかない物の中に、
  生命があるとは信じられませんよね。」
   
                  【「アンの夢の家」 第18章】

   



   この言葉は・・もうお分かりですね。
  アンの友達 ジム船長 のものです。
  ジム船長は、「さんざし」 や 「甘草(カンゾー)」 を
  せっせとアンの所へ届けもしました。

   アンと同じく、熱烈な 「美の崇拝者」 である
  ジム船長の言葉には、説得力があります。

   お恥ずかしい事に、これまであまり意識した事は
  ありませんでしたが、本当に種って、不思議ですね。

   それはそうと、ハーブの花は、
  どれも小さくて可愛らしくて・・大好きです。