
台風北上中、しかも昨日は
1日中不安定な天気。
こんな風(ふう)ですから、
てっきり曇天の空・・
と、思って起き出した今朝。
意外にも写真のような青空です。
思わず緩む頬。
おまけに室内と室外の気温の
差は、ほとんどありません。
何だか得した気分。

尤もそれは朝早い時間だけで、
午前9時半には30度を越えてしまいましたが・・。
でも早い時間だけにしろ、爽やかな空気の下で
雨粒の宝石を目にしたり、木陰の爽やかさをしばし満喫。
ここでは、今日1日の元気を貰った気分です。
そうそう、こんな光景も・・。
“・・・略・・・庭には涼しい木陰が
あちこちにあり、黄金色の光が、
ゆらゆら揺れていた。”
【「アンの青春」 第17章】

【オレガノの花&ティーカップ】

さて、シドニー・シェルダン作 「時間の砂」(上下巻)は、
あれからほどなく読了。
歴史物は、漢字の読みに四苦八苦して時間がかかりますが、
さすが、この手の小説はスイスイ。
スペインの民族対立も扱っていて、
1国に複数民族が暮らす国家の困難を考えさせられます。
国境のない世界、地球市民等など・・言葉は優しく、ある意味理想ですが、
対立は必然ですものね。世界のあちこちで紛争は起きています。
幸い単民族国家の日本。島国という恩恵も受けています。
これまで内紛はありませんでしたが、
果たしてこれからはどうでしょう。日本の行く末を思います。
~なんて話はこの位にして。やはり私は、こちらが落ち着きます。
今回は、アガサ・クリスティー作 「ゴルフ場殺人事件」。
事件とは何の関係もないのですが、その中のある1つの描写を記して置きます。
所謂(いわゆる)、電車の中でのお化粧です。

今の日本でも日常茶飯事ですが、この小説が書かれた、
およそ100年前の日本では、あり得ませんでしたものね。

「あらら、大変!」 と、少女は叫んだ。
「あたし、白粉のパフどこへやったかしら?」
彼女は、こってり白粉を塗り付け、
小さな手鏡で出来栄えを見ながら、口紅を付けた。
人前をはばかる様子は全然ない。
「ね」と、私は遠慮がちに言った。
「失礼だけど、なぜ、そんな事をするの?」
少女はちょっと化粧をやめて、さも驚いたように私を見つめた。
~アガサ・クリスティー 「ゴルフ場殺人事件」 より
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