声の仕事とスローライフ

ただ今、仕事と趣味との半スローライフ実践中。遠方の知人友人への近況報告と、忘れっぽい自分のためのWeb忘備録です。

郷に入れば

2012-12-10 21:47:51 | 自衛官時代の想い出
給与が男女で同額という事は、
同じだけの仕事をしなくてはいけない
という事です。

力仕事も然りです。
音楽隊でも20kg以上もある大型スピー
カーを女性隊員だけで運びます。

当然、逞しくなります。

そんな逞しい女性隊員が大勢で暮らす
のが管理隊という場所です。

もともとの私の性格は、
人と一緒に行動するのは大の苦手。

三ヶ月間の朝霞での教育隊時代にも
4つ年下の同期達との
コミュニケーションでは随分と悩んだ
ものです。

伊丹駐屯地の婦人自衛官管理隊でも
先輩達や同僚達と、
いかにうまく付き合っていくかが
最大の課題でした。

管理隊には所属部隊とは別に、独自の
規則があり、
会議や勉強会等々の行事も多く、
決められたスケジュールに従って生活します。

年に何度か互いの親交を深めるため
のイベントもあって、

クリスマスや歓送迎会などでは
隊員達が自分の得意な芸を披露する
機会もありました。

外出が自由にならない分、自分達で
楽しみを作らないと…
という事もあったのでしょう。

新入隊員の私も歓迎会で、なにか芸
をやるように、と言われました。

音楽隊だから、歌を歌うではあまりにも芸がありません。

そこで思いついたのが
「どじょうすくい」でした。(^_^;)
私は島根県出身です。

何か皆を楽しませるものはないかと考えたら、
やはり「どじょうすくい」しかないと思ったのです。

輪ゴムを顔にかけ、
墨でチョビ髭を書き、
手拭いを頭にかぶり、
ハッピをきて、
足には黒いスパッツに裸足、
そして、腰に巾着袋をつけた私は
「安来節」に合わせて
腰を振り振り登場、

その途端に夜の婦人自衛官管理隊舎
は大爆笑で包まれました。

「キャーっ!だれ、あれ?」
という歓声。

「うっそ~!」
「しんじられな~い・・」

同期や先輩たちが悶絶する声…。

そうなのです。
ここではピエロになるに限るのです。

団体生活には人間関係のゴタゴタがつきものです。
私は音大卒のお嬢様です、なんて気取っている場合じゃないのです。

郷に入れば郷に従え。

うまくやって行くには
自分を団体生活向きに変えていく
ことしかないのでした。(^^;;












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