声の仕事とスローライフ

ただ今、仕事と趣味との半スローライフ実践中。遠方の知人友人への近況報告と、忘れっぽい自分のためのWeb忘備録です。

アナフィラキシーショック

2012-12-25 08:30:36 | Diary
今朝のTVで小学校の給食で
アナフィラキシーショックを起こして
亡くなったお子さんの事を取り上げていました。

本当に痛ましい事です。

実は私にも食物アレルギーを持っている息子がいます。

今は都内在住で、一人暮らしをしていますが、食べ物に関して一番心配なの
がアレルギーを起こす食材をうっかり
食べてしまうことです。


最初に気が付いたのは、息子が三歳くらいの時です。

卵や牛乳を摂ると口の周りが赤くなり
下痢をするので、
病院で調べて貰うと

「卵と乳製品にアレルギーがあるので食べさせないように…」

と言われ、以降は全て乳製品や卵をやめ、それらに替えて
大豆や豆乳を原料に使った食品を
食べさせるようにしました。

すると小学校に入った頃、
今度は豆乳を飲むと、口の周りが腫れてくるように…。

調べて貰うと、今まで現れなかった
大豆にアレルギー反応が出ていたのです。

大学病院のアレルギー外来で言われた
専門医のひとことが忘れられません。

「お母さん、芋だけ食べさせておきゃ、いいんだよ」

20年前は、子供のアレルギーに関しての認識も、専門医さえ、
そんなレベルでした。

息子の小さい頃の写真を見ると
手に持っているのは焼き芋か蒸かし芋ばかり…。
さすがに芋のアレルギーは出ませんでしたが、

今でも息子は
「芋は、みるのもイヤだ」

と言います。


卵、牛乳、大豆がダメとなると、
では、それらだけを摂らなければ安心かというと、
そうではありませんでした。

小学4年の頃でしたか…ある時、
学校から

「お母さん、早くきてください!」

という、担任の先生から
慌てふためいた声の電話がかかってきたことがありました。

駆けつけてみると、

息子の顔はパンパンに腫れて、
唇はタラコのように赤く腫れ上がっていて
「息がくるしい!」
と訴えているではありませんか。

すぐに、かかりつけ医で診てもらうと
「学校給食の中に、何かアレルギーを
起こす食材が入っていましたね」

とのこと。
アレルギー症状を緩和させる点滴をして貰い、事なきを得ましたが

いろいろ調べてみると
原因は、パスタにかかっていたクルミ
のソースでした。

クルミのアレルギー…。

思い当たる節があります。

幼児期に、栄養があるからと言って
同じ敷地内の義父母の家に行くと、
息子はよく
クルミを食べさせられていました。

昔の人には、アレルギーの知識は乏しいので、無理もありません。

何年も前の幼児期に食べていた
食材が、

数年後にアナフィラキシーショックを
起こす原因となる事実を知り、
私は愕然としました。

アレルギーを起こす原因を、
アレルゲンと言いますが、アレルゲンはいつも同じ
食材とは言えないのです。
どんどん変わって行く場合もありうる
という事です。

だからと言って、あれはダメ、これも
ダメ、と言うのでは食べる楽しみが
なくなってしまいますね。

息子は今、26です。
体力もついてきて、卵や乳製品、大豆製品も少しだけなら食べられる
ようになりました。

それでも、クルミなどの木の実の油は怖いと言います。ゴマが入っていても
呼吸が苦しくなるようです。

原材料表示を必ず見て、「危ない」
と思ったら食べないようにしている
とのことですが、


アレルギーは深刻な問題です。
本当に、本当に、切実な問題なのです。













  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする