声の仕事とスローライフ

ただ今、仕事と趣味との半スローライフ実践中。遠方の知人友人への近況報告と、忘れっぽい自分のためのWeb忘備録です。

あの時君は若かった

2017-03-02 09:37:27 | 最近の話題
先だって、

関西にいた頃、

何度かご一緒したピアニストの辛島文雄さんが亡くなり、

頻繁にLIVEのMCをやっていた頃の

若かりし自分を思い出していました。

あの頃は、日野元彦さんもお元気でした…。



今朝は、また

残念なニュースが…



やはり、私が大阪にいた若かりし頃の事です。


ある日、事務所のマネージャーから呼び出され

「出雲のデパートでLIVEのMCの仕事あるんやけど、ムッシュと駅で待ち合わせして一緒に行って」

…と早口で言われ、

よくワケがわからずに、2人分の切符を預かり、


当日の早朝、その言葉どおりに新大阪に向かったところ

ホームにはギターケースを抱えた方が…、



「本日はお世話になります、MCの◯◯です」

「かまやつです」

ほんの一言二言の挨拶を交わしたあと、

新大阪発の新幹線に乗り、

岡山で特急に乗り換えて出雲までご一緒しました。


出雲市までの特急列車「やくも号は、
揺れがひどく乗り心地が悪くて、

ムッシュが車掌さんを呼び止めグリーン券を買ってくださり、

グリーン車に移動しましたが、

その時は、事務所の配慮のなさを少し恨みました。(~_~;)


道中、約5時間の2人っきりの旅、

隣同士の座席でも、ほとんど話さずに
私は緊張しっぱなし

ムッシュは、お疲れの様子で全時間をほぼ睡眠に費やしているようでした。


出雲市の大きなデパートの一階の特設ステージには、

さすがにムッシュ、

老若男女問わず大勢のお客さんが押し寄せ、


あの

「我がよき友よ」を

弾き歌いで披露した後の拍手喝采は、

なかなか鳴り止まず、


ステージの周りは

身動きできないほどの聴衆で、埋め尽くされました。


帰りは飛行機で羽田に向かうというムッシュを
タクシーで空港に送りましたが

この時は、打ち解けて、

「出発まで時間があるから、ちょっとだけ観光して行こうかと思うんだけど…出雲でオススメの場所はどこですか?」

と訊かれ、

早口で観光案内をした私に

「ありがとう!助かりました!!」


と、

あの人懐こい笑顔を向けてくださり、

拍手して別れました。


あの頃は、本当にマネージャーも付き人もなしで、
独りで活動されていたんですね。


ムッシュの第一印象は

少々、気難しい人…

でも実際は、“心優しい紳士”でした。


かまやつさん、

その節は、お世話になりました。


どうか、安らかに…。


しみずゆみ


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする