声の仕事とスローライフ

ただ今、仕事と趣味との半スローライフ実践中。遠方の知人友人への近況報告と、忘れっぽい自分のためのWeb忘備録です。

効果は絶大

2020-06-18 17:02:00 | Diary
 午後の予約外来は空いている。

年に数回の定期検診の
 
今日はCT検査の日で、

朝食を7:20にとった後、昼食抜きで来るようにと指示を受けていたため、

検査前に空腹感がピークに達した。

そのせいだろうか、

いつもなら造影剤の投与と同時に

身体がカーッと熱くなって不快感極まりない感覚が…

何故か、
あまり感じられなかった。

0.8ミリと看護師が言っていた薬剤の量は前回と一緒だと思うのだが、

あの、身体の臓器の一部が急に熱を帯びていく時の、

何とも言えない息苦しさが感じられない。

投与と同時に一瞬熱くなったような気もしたが、
あっという間に冷めてしまったようだ…


これは一体、どうしたことだろう?

(慣れたか?)

それとも空腹感が強すぎて、

造影剤(ヨード剤)でさえ、

身体が“食べ物”として受け入れたか?


こんなに楽な検査は初めてだ…

「今日は、あまり熱さを感じませんでした」

と伝えると

看護師は、

「少しずつ薬剤を入れたからかもしれませんね」

と笑顔で答えた。

CT室を出ると、

診察時間まで、まだ1時間はある。

さて、コレでようやく食べられるゾ、
病院玄関ロビー脇のコーヒーショップに立ち寄って、

スモークチキンと半熟卵のミラノサンドに温かいブレンドコーヒーで

昼食をとる…

1つ置きに間隔が設けられたテーブルでミラノサンドをパクついていると


4、5m離れた左手の席から怒号が飛んできた。

「両手で食べろよ〜っ!」

カウンター内にいた女性スタッフが驚いて振り向いている。

視線の先を見れば、

首に包帯を巻いた70代後半の痩せた男性と
付き添いだと思われる高齢女性、

その横に声の主と思しき40代半ばの?息子らしき中年男性が座っていた。

「痛かねえよおっ!同情なんかしねえからなっ!」

見れば小柄な高齢男性は手を震わせながら、

困り果てたような顔で飲み物を持とうとしているところだ。

小さな声で何か言おうとしているようだが、聞こえない。

「帯状疱疹なんか、たいしたことねぇんだよおっ!」

と言う息子の声が、そこら中に響いている。


( そんな事ないよ!アンタあの痛みを知らないから、そんな事言えるんだよ!)

と私の心の声が叫ぶ。


だんだん腹が立ってきたので、

食べ終わると同時にコーヒーショップを出て、

診察室前の待合いコーナーに移動した。

(あんな言い方は、ないよなぁ…)

怒鳴られる度に、ますます小さくなっていたオジサンが気の毒だ。


診察は、
早く行った分、30分も早く終わった。

「血液も前回より数値がよくなっていて全く問題ないし、CT検査も異常なしですよ」

と言われ、

「最近、保護犬を飼い始めて一緒に散歩しているので、気分が良いんです!」

と、答えると

「よかったですね!」

と、若い主治医はにっこり笑った。

Hal効果は絶大だ。













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