声の仕事とスローライフ

ただ今、仕事と趣味との半スローライフ実践中。遠方の知人友人への近況報告と、忘れっぽい自分のためのWeb忘備録です。

長い付き合い

2021-06-17 09:53:00 | Diary
半年に一度のCT検査。

造影剤にも慣れたのか、最初の頃の身体の中心がグワーッと熱くなるような、

なんとも言えぬ不快感はない…

(しかし、あと何回こんな検査を受けなければいけないのか…)


昨日の午前中は、楽しかった。

2年ぶりに学生相手にキャリアデザインの講義を2コマ担当した。

社会学と言えば聞こえが良いが、

私が担当するのは、
1年次のコミュニケーションとプレゼンテーションの基本編で、
主に傾聴術や自己PRのための話し方やがメインになる。

…で、毎回思うのだが、

最近の学生たちは、
《おとなしくて良い子》は多いが、

残念ながら、自己肯定感が低い…

小学生の頃に東日本大震災、
高校卒業時にコロナ禍…

そんな時期を過ごして来た若者たちに

将来に夢を持とう…などと軽々しくいうのは、どうなのか?


「やりたい事がない」
「夢はない」
「自分が嫌い」

と彼らは言う…。

そんな彼らを前に、

《自分語り》を始めたのは、

休み時間が終わってから、
2コマ目の講義がはじまった直後だった…


「なぜ今、こうやって自分が皆んなの前で偉そうに話しているのか…私も夢なんて持ってなかったし、自分が大っ嫌いだったよ」

…と、話し始めた時、

それまで無駄話をしていたり、
眠たそうに俯いていた子達までが

黙って私のほうをジッと見ながら話しを聴いてくれているのがわかった…

周りから勧められて自衛隊に入ったものの、
大きな挫折を味わった事や、

専門的な勉強をせずに、これまた勧められるがままに、
メディアの世界に転職したものの、失敗を繰り返してきた…

何一つ、
自分で選んだ生き方をしてきたわけではない。

そんな若い頃の自分の失敗談を話すと
なぜか、
ちょっとだけ距離が縮まるように思う…

その後の全員参加の《大プレゼン大会》は、狙いどおり大いに盛り上がった。

きた時とは別人のように笑顔で挨拶して教室を出て行く彼らを見送りながら、

ちょっとだけ安心する。

( 自分探しの旅は長いんだよ)


その長い旅も、
そろそろ定住の時期かなぁと思い始めた頃に
思いがけない事が起こるのだ。

まぁ、
とりあえず、あと何年か仕事ができればラッキーだと思う。

そのためには、CTとの付き合いは断れないワケだ。

しかし、
なかなか呼ばれないのは…

ちと不安だ。

また何かヘンな物が見つかったかな…?

(ー ー;)


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