うっかり一部を見逃し、
二部から聴き始めたウィーンフィルのニューイヤーコンサート。
今年は2年ぶりの有観客で
ウィーン楽友協会のホールには例年通り着飾った聴衆が集っていたが、
やはり以前と違うのは、
入場者にマスク着用を義務化している点かな。
演奏シーンだけ観ているとコロナ禍である事を忘れてしまいそうだが、
オーストリアも1日の新規感染者が2000人を超えている現状を思えば、
座席間隔を空けず観客を入れているのは、ずいぶんと思い切ったやり方だ。
新年はウィズコロナで…という事なのだろうか。
バレンボイム&ウィーンフィルの《美しき青きドナウ》は言うまでもないが、
第二部の演奏で一番印象に残ったのが、
初めて演奏されたツィーラーの《ワルツ・夜遊び》だった。
演奏途中で、
鼻歌?と口笛を楽員たちが演奏するのだが、コレがまたリラックスした雰囲気で、
まさに夜遊びの情景を彷彿とさせる…
聴衆の前で生で演奏し、音楽を共有できる悦びを象徴するかのような…
ブラボーを叫ぶたくなるような、そんな素晴らしい演奏だった。
ラストのお決まり、《ラデツキー》では、
思わず聴衆と一緒に手拍子をした。
電波を媒介していてもLIVEの良さはここにある…(と思っている)
つくづく
音楽っていいなぁ…と思う。
遠く離れたウィーンの豪華な音楽ホールと、
こんな鄙びた田舎の一軒家が繋がった瞬間だった。
国立バレー団の踊りや、
馬術学校の白馬たちのリズミカルな演技に惹きつけられ、
映像的にも十分楽しめるのは、いつものことだけれど、
何より、コロナで仕事が減ったとインタビューで答えていた中谷美紀さんのご主人、ビオラのフェヒナーさんもお元気そうで、
後半では、しっかりアップで映っていた。
(^◇^;)
新年早々、よい音楽を聴かせてもらった。
今年は何か良いことがありそうな予感。
本年も、どうぞよろしくお願いします。