知人たちに呼びかけて、
体育館を借りきってアマチュアバンドの無観客ライブをやることになった…
リハが始まった。
体育館の使用料を払うのは主催者の自分なので、
タイムロスを減らすために段取りが気になった。
2組目のバンドの演奏曲が
どこかで聞いた曲だなぁと思っていたら
夫のオリジナル曲だった。
(あれ?なんでこ曲、知ってるんだ?)
と思いながらも
(夫の歌より、こっちのほうが上手い)
とも思った。
ライブが終わって出演者に挨拶をしているとき、
1人の男性が近づいてきて
「オレ、声かけてくれないから出番なかったんだけど」
と言う。
「今回は急だったから自分の知り合いだけに声かけたので…」
と答えると、それ以上は何も言わなかった。
帰り際、
体育館の昇降口に置いたはずの靴の片方見つからない。
似たようなベージュのウェッジソールの靴が片方だけゴロゴロと転がっている。
スタッフが一緒に探してくれて
「これじゃないですか?」
ひっくり返すと穴だらけのスポンジ状の靴裏に『¥780』の値札が貼ってあった。
(ずいぶんと安いんだなぁ)
と思っているうちに、誰かが片方を見つけてくれた。
帰り際に、ミキサールームにいた技術のFさんに
「お疲れさまでした!」
と声をかけたが、
何か気に入らない事があったらしく無言だった。
帰る途中、
妹と一緒に近くの親戚の家に立ち寄った。
伯母がにこやかに迎えてくれてもてなしてくれた。
一般の家なのに、なぜか人の出入りが多い。
(部屋が余っていると言っていたから民泊でもやっているのかな?)
と思いながら、伯母と昔話に花を咲かせていた。
ふと窓の外をみると、
隣の家との間に見たことのない植物が生えている…
緑の鮮やかなヒョロっとした若竹のようにも見えるが先にブロッコリーのような形の黄緑の花が咲いている。
それを見ながら、
「空気が違うのよね、こっちは湿気があるけれど、あっちは乾燥が酷くて」
と私が言うと、
一緒に来ていた妹がいつの間にか
母方の従姉に変わっていた。
(◯ちゃんは、伯母に会った事がないかも…)
と思っていると
伯母がお土産だと言って小さな小包を持ってきた。
ふと見れば、
伯母の顔が、さっきと違う…
目元のあたりが、妙に若々しい。
「おばちゃんの顔、母そっくり…」
と言ったあと、
(マズい、こういう時は母が伯母にそっくりというべきか?)
と戸惑いながら、
(伯母は97才になるはずなのに、どうしてこんなに若いんだろう)
と思った。
窓の外をみると高校の体育館が見えた。
(あぁ、やっぱり夢だ)
と納得した。
目覚めてから夢の意味を考えている。
昨夕の感染拡大のニュースで、
大型イベントの集客制限の延長や
県外への移動制限が今後も続くことに
仕方がない…と思いつつも
心のどこかでは、不安と失望を感じているのだろうか。
ライブも帰省も、
今は、我慢、我慢…。
(ー ー;)