声の仕事とスローライフ

ただ今、仕事と趣味との半スローライフ実践中。遠方の知人友人への近況報告と、忘れっぽい自分のためのWeb忘備録です。

現代の時代劇

2020-08-26 12:26:00 | 映画・ドラマ・読書
『半沢直樹』は、現代の時代劇だという人がいる…

勧善懲悪で、悪い奴は叩きのめす…。

毎回、暴言と土下座の繰り返し。

視聴率も期待どおりの20%超えという快進撃を続けている。

その人気の原因は、
近年、パワハラが増え続けているからではないかという記事を読んだ。

本当にそうだろうか?


正直な感想を言わせてもらうと、

私は前シリーズの『半沢…』のほうが好きだ。

全部が全部そうではないが、
事実に近いところが多いような気がしていた。

やっつけた者もやっつけられた者も左遷される…

それが大きな組織では、当たり前だと思っていた。

人を攻撃するのにも北大路さん扮する頭取の言うように

“やり過ぎ”てはいけない。


今シリーズでは、

まさに、“やり過ぎ”だと感じる場面が多い。

その理由は“公開処刑”である。

人前で叩きのめす、罪を認めさせて全員に詫びさせる…

というシーンが“売り”のようになってしまっている。


セリフも段々と大げさになってきて、

オネエ言葉の国税庁調査官に関しては現実ではありえない…

と思った瞬間に、白けてしまった。

しかも、

あれほど顔を近づけて喋るシーンにも強い嫌悪感があって、

セリフの内容が入ってこない。


加えて白いジャケット姿の女性国交相のパロディとも思えるようなセリフも、

聞いた途端に

いつも白ジャケをトレードマークにしている女性代議士の姿が浮かび、

ドラマの流れが途切れてしまった。

ウケ狙いが増えると、

ドラマのストーリーそのものがアタマに入ってこなくなり、
断片的なシーンの印象が強く残る。

これは現代の時代劇というより、コメディーではないか?

それはそれで笑えばいいのだろうが…。


それにしても、

半沢さんのセリフが、

回を増すごとに荒々しくなっているのはどうしたことか。

血走った眼を見るたびに

( 堺さん、頑張ってるなぁ)

と思う反面、
演技とはいえ、気の毒になってくる。


(毎回、誰かを攻撃するのは疲れるだろうなぁ…)

攻撃される方もまた、やり返してくるのだからキリがない。

やられれば、やり返す…はエンドレスだ。

人を恨み続けるにはエネルギーが必要だが、
倍返しだと2倍のエネルギーが必要になる。

江戸時代の仇討ち…とも違うし、

その“倍返し”は、
何のためにするのだろうか…という疑問が残る。

そんなエネルギーがあるのなら、
もっと別のところで有効活用したほうがいいと思うのだ。

私は半沢直樹氏に転職を勧めたい。

四国に出向する話があったようだから

農業法人を作って倍返しエネルギーを、
台風が来るたびに被害を受けている地元農家のために利用してはどうだろう。


毎度のことながら
…だんだんと話のピントがズレてきたが、

今シリーズの半沢さんの言動は、
私のようなノー天気な人間には理解できないことが多い。

あれを観て、みんなスカッとするのだろうか?

私の場合は、
観終わってからも、騒ついた気持ちが治らない。

なんだか、とても虚しくなるのだ。
(ー ー;)

まぁ娯楽ドラマとして割り切って見ればいいのだろうが…。



久々に故郷がニュースで出たと思ったら38℃で全国3位…。


我が家のベランダのもみの木も枯れてきた。

酷暑のせいか…。



この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 一番好きな時間 | トップ | 私好みのイケメン »
最新の画像もっと見る