声の仕事とスローライフ

ただ今、仕事と趣味との半スローライフ実践中。遠方の知人友人への近況報告と、忘れっぽい自分のためのWeb忘備録です。

ハラスメント教育が必要だ

2022-09-07 13:01:00 | 報道 ニュース ワイドショー
元陸上自衛官の女性が
セクハラを受けたとして防衛大臣に直訴、

防衛省は調査実施を約束したと言う。

元自衛官の私としては、複雑な思いだ。

東日本大震災で自衛官の活躍をみて自衛官の仕事に憧れ入隊した、という彼女の思いが踏み躙られた事は残念でならない。

ハラスメントは昔からあったし、民間企業でもどこでも起こりうる…

特に男女雇用機会均等法が施行されてからと言うもの、
男性の職場に女性が、女性の職種に男性が入り易くなったのは事実だ。

民間企業でも建築現場や重労働の現場で女性に門戸を開いたところも多い。

今回の女性自衛官の所属していた部隊だって、かつては女性隊員がいなかった職場だ。

自衛隊では、外の社会をスラングで《シャバ》と言うが、
刑務所ほど高い壁でなくとも有刺鉄線で囲まれた駐屯地は閉ざされた小さな社会だ。

世間とは違う古くて悪しき慣例も多く
そんな男性ばかりの職場に若い女性が入ればセクハラは起こりうる…

今回のことは起こるべくして起こった事だ。

じゃ、これからどうするか…

結論から言わせてもらえば、
世の中からハラスメントは無くならない。

今回の問題は
自衛隊でセクハラが起きた事だけではなく、
最大の問題点は、
被害を受けた隊員が訴えてきているのを、笑い話で受け流した先輩隊員や、揉み消そうとした上司の対応にある。

対外的な影響を恐れて被害者の受けた心の傷を慮ることをせず、事を穏便に収めようとする…
事なかれ主義で片付けようとしたこと自体が問題なのだ。

見て見ぬふりをした周りの隊員たちの罪は重い。

かつて、散々

「そんなの大した事ないよ」とか
「あなたに隙があったんじゃないの?」

と言われた若かりし頃の自分が重なる。

声を上げた勇気ある元女性自衛官には拍手を送りたいが、

ちょっと気になるのは、防衛省を訪れた後の記者会見で、
野党の女性議員たちが、彼女を囲んでいた事だ。
今回の問題を政治利用しようとしているのではなかろうか?

当たり前のことだが、
自衛官は聖人ではないし、人間である以上間違いも起こす。

営内で暮らす若い隊員が世間知らずなのは否めない。
どんな行為がハラスメントになるのか知識がなければ、
今後もこの手の問題は起こるに違いない。

製造業などの民間企業や労組などで、
ハラスメント研修を担当してきた元自衛官の私としては、

彼らに喝を入れたくて仕方ないのだ…。

(~_~;)






この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 強みは弱みでもある | トップ | なぜ同じ過ちを繰り返すのか »
最新の画像もっと見る