ツラいな。
こう言うのを擬似体験というのだろうか…
ますます落ち込みそうで、
途中でみるのをやめようか…とも思ったが、
78歳の独居の主人公、倍賞千恵子さんと一緒に悩み、絶望し、諦めの境地を体験した。
(日本のために…ねぇ)
それも選択肢の一つなのかなぁ…
年寄りは邪魔者か?
酷いなぁ…
お荷物にはなりたくない…。
だけど、まだ生きることへの希望を捨てずにいたい…
最後は、そんな思いで見終わった。
高齢化率が加速度的に進んでいる日本の近未来を予想して作られた?
とても重いテーマだ。
そういえば、かの有名な若手研究者が「年寄りは集団自決をすればいい」と言ったとか…で物議を醸しているが、
まさにその過激な発言を、ソフトに言い換えてみれば《安楽死の選択》になるのだろうか。
救われるのは、
《PLAN75》を選択する高齢者を時に淡々と手続きする一方で、
親身になって世話をする若いスタッフ達の姿だ。
いくら世の中が変わっても変えられないものもある。
高齢者が社会保障費を圧迫する2025年問題が迫っている事を考えれば、
度々出てくる『日本の未来のために』というキャッチコピーは、決して皮肉ではないが、
分け隔てせずに国民を守ることが国家を守ることではないのかな…
認知症で家族に迷惑かけたり、病気で苦しむのなら、安楽死を選ぶこともあるかもしれないが…。
75歳からの命の選択…
本当にそんな事になったら、私はどうするかな。