声の仕事とスローライフ

ただ今、仕事と趣味との半スローライフ実践中。遠方の知人友人への近況報告と、忘れっぽい自分のためのWeb忘備録です。

60秒の重み

2018-01-19 19:03:15 | アナウンサー 話し方 企業研修 ビジネス
フジテレビの「とくダネ!」で

11年間、生コマを担当されていたフリーアナの
“卒業”がネットで話題になっている。

どういう事情かは、だいたい想像できるが
それより何より、

“11年間、生コマ出演を続けてきた”という事実は凄い!と思う。

その努力に、心から拍手を送りたい。


生コマといえば、

その昔、よみうりTVの“お笑い番組”で、

最後の最後に1、2分の枠だったか、

スポンサーからのプレゼントを生で読むコーナーを担当していた事を思い出す。

限られた時間内で、商品がアップになった瞬間に合わせ、
あらかじめ決められたコメントを伝えるだけの仕事で、顔出しはなかったのだが、💦

間違えずにエゴエで、しかも、やや早口で滑らかに…を毎回演るのは並大抵のことではなかった。


お笑い番組は、タイムテーブルどおりにいくとは限らない。

私の出番は、

メインの笑福亭鶴瓶さんと芸能人ゲストとのトークショウが終わってからと決まっていたが、

話が予想外に長引くと、

ディレクターから、いつ“Q”がくるかと、ドキドキしたものだ。

薄暗いスタジオの片隅のブースで、
ひっそりと自分の出番を待つ…あの時の緊張感は特別だった。

たった1分、されど1分…

その瞬間に、命をかける…そんな緊張感を毎回味わった。

番組自体は視聴率が伸びず2クールで終わり、

私のTVでの生コマ体験は、後にも先にもあの時だけだったが…

あのまま、続いたらどうなっていただろう…と思う事もあるほど、印象に残る経験だった。


生コマは、やり直しが効かないだけに失敗は許されない。

そんな中での「とくダネ!」生コマ出演11年…は、やはり凄いことだと思うのだ。


フリーアナウンサーは、

“番組終われば、ただの人”である。

メディアの露出がなくなれば、忘れられるのも早い。

ましてや、「とくダネ!」HPの出演者欄にも名前がないところを見ると、

所属プロダクションとスポンサーとの直接契約なのかもしれない。


頑張ったぶんだけ報われる世界ではないが、
次なるステージでの活躍を期待したい。


しみずゆみ




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