先週の《おかえりモネ》は実に痛快だった。
音楽をする人間は、失恋したり、人生の挫折を経験したほうがいい…
それが音に表れ豊かな音楽性に繋がるから…と言う定説だ。
その点、
回想シーンで若い頃のアヤコさんが言い放ったセリフは、
JAZZプレイヤーに、憂いのある音や、陰のある色気を求める人には
強烈なアンチテーゼだ…。
人によって、求める“音”は違ってくる。
好きな音は人それぞれだから、
…でなくてはいけない、と言う決まりはない。
あの《安っぽい価値観》と、吐き捨てるように言うシーンには、思わず拍手しそうになった。
多くの場合、
その音楽が好きかどうかは感性で決まる。
技術面で優れていても、聴いていて疲れる音は苦手だ。
音の好き嫌いは、聴き手の判断に委ねるもので、
これでど〜だ!
と押し付けるものではない。
あのアヤコさんのセリフは、
音楽の原点を思い起こさせてくれる…。
その昔、
朝霞駐屯地の春祭りで歌ったとき、
伴奏をしてくれた男性音楽隊員から
「君の歌には色気がないね」
と言われた私の場合、
(制服着て歌って、色気もヘッタクレもあるか!)
と、内心で反発した事を思い出す。
それが、
ただ単にヘタだと言うのを遠回しに伝えられただけだった…
とわかったのは、
関西の部隊に配属になって
実際に仕事として人前で歌うようになってからだが…
言い方にも、色々あるもんだ。
そういえば、
『ヘタ』の後にはアヤコさんの放った捨てゼリフの『◯ソです!』が続く場合もある…
(ー ー;)
さて、
今週からの《モネ》では
どんなセリフが飛び出すのだろう…
楽しみだ。