隣保班があるこの地域では、
葬儀も班の人が手伝うのが当たり前になっている。
一昨日、近くのお年寄りが亡くなり、
その手伝いのため、朝から葬儀場に出かけた。
何をどう手伝うのか、
全く準備も知識もないままでロビーで待っていると、
同じ隣保班の人たちが集まり始めた。
打合せは奥さん達が来て当日はダンナがくると言うのが慣例らしく、
前日の打合せで、そのうちの誰かが、
「手伝いは男に方がいいんだよね」
と、言っていたのを思い出し、
「夫が来られなくて、すみません」
と詫びてまわった。
この日も隣保班から参加した12人のうち、
女性は私を含め3人、あとは全員が男性で
そのうち、
1人は自分の車で御坊さんの送り迎えをするのだと言う。
私は、「受付を手伝ってください」と言う式場スタッフに指示されるまま、
『新生活』の受付に座った。
『新生活』というのは、返礼品辞退の地域特有の慣習だというのを聞いたことがあったが、
ほとんどが、二千円から三千円…
でも、中には五千円でも『新生活』の不祝儀袋に入れてくる人もいるので、
本人に確認しなければならない事もあるのだと式場スタッフが教えてくれた。
それに『返礼品辞退』とは言っても、
ささやかな御礼の品は渡すことになっている。
なので、連名の場合は人数を把握して、
人数分の引き換え券を渡さなければいけない…
隣に、同じ班のKさんの奥さんが座ることになった。
我が家のある地域は、以前このblogにも書いたが
もとから住んでいた人と、
我が家のように後で越してきた人とが半々くらいで、
40代から80代までの世帯で構成されている。
Kさんの奥さんは70代?、地元では有名な旧家のようだが、
受付は初めてらしく、少し戸惑っているように見えた。
葬儀の受付係は、合計8名。
「一般・親戚」と「新生活」に分かれて各4名ずつ
後ろに2名、前に2名が座る。
手順は、
①前の係りが香典を受け取り、
②金額を確認して、不祝儀袋に番号をふり、
来られない人の香典を預かって来た人へは人数分の「引き換え券」を渡す。
③受付した番号をふった香典を後ろの係に渡す。
④後ろの係が不祝儀袋に書かれた名前を記帳し、中身を抜き取り香典を保管、
⑤最後にお札が何枚かを種類ごとに集計し、間違いがないかどうかを再度確認して、
葬儀場スタッフから喪主に渡してもらう。
…と、いう流れだが、
慣れれば、決して難しい作業ではない。
ところが、
ほぼ、集計が終わった頃、
30数件分の香典を『新生活』の不祝儀袋に入れて駆け込んできた参列者がいた。
しかも、中身は2名分だったり、8名分だったり…で、
人数分の引き換え券を渡さなければいけない私とKさんは、
あたふたと慌てたせいで、受付番号を間違えて書き、
冷や汗をかいた。
終了後、受付係を担当した隣保班の人たちは親族と一緒に、マイクロバスで市の斎場へ行き、
そこで『お清め』にも参加するという…
さすがに、
故人の顔もよく知らない私の立場で『お清め』に行くのは、どうかと思い辞退させてもらった。
隣保班の葬儀の手伝いは、私には貴重な経験だったが、
この先、現実的に考えれば、
今回のような葬儀はだんだんと減って来るだろう…
福井県の2地区では自治会が解散したらしいが、
高齢化で、役が負担になってくるのはどの地域でも共通の悩みだ。
それと同じで、
隣保班という古くからの慣習も、
人の入れ替わりが進んでいくと継続するのは難しくなってくるのかもしれない。
(ー ー;)
葬儀も班の人が手伝うのが当たり前になっている。
一昨日、近くのお年寄りが亡くなり、
その手伝いのため、朝から葬儀場に出かけた。
何をどう手伝うのか、
全く準備も知識もないままでロビーで待っていると、
同じ隣保班の人たちが集まり始めた。
打合せは奥さん達が来て当日はダンナがくると言うのが慣例らしく、
前日の打合せで、そのうちの誰かが、
「手伝いは男に方がいいんだよね」
と、言っていたのを思い出し、
「夫が来られなくて、すみません」
と詫びてまわった。
この日も隣保班から参加した12人のうち、
女性は私を含め3人、あとは全員が男性で
そのうち、
1人は自分の車で御坊さんの送り迎えをするのだと言う。
私は、「受付を手伝ってください」と言う式場スタッフに指示されるまま、
『新生活』の受付に座った。
『新生活』というのは、返礼品辞退の地域特有の慣習だというのを聞いたことがあったが、
ほとんどが、二千円から三千円…
でも、中には五千円でも『新生活』の不祝儀袋に入れてくる人もいるので、
本人に確認しなければならない事もあるのだと式場スタッフが教えてくれた。
それに『返礼品辞退』とは言っても、
ささやかな御礼の品は渡すことになっている。
なので、連名の場合は人数を把握して、
人数分の引き換え券を渡さなければいけない…
隣に、同じ班のKさんの奥さんが座ることになった。
我が家のある地域は、以前このblogにも書いたが
もとから住んでいた人と、
我が家のように後で越してきた人とが半々くらいで、
40代から80代までの世帯で構成されている。
Kさんの奥さんは70代?、地元では有名な旧家のようだが、
受付は初めてらしく、少し戸惑っているように見えた。
葬儀の受付係は、合計8名。
「一般・親戚」と「新生活」に分かれて各4名ずつ
後ろに2名、前に2名が座る。
手順は、
①前の係りが香典を受け取り、
②金額を確認して、不祝儀袋に番号をふり、
来られない人の香典を預かって来た人へは人数分の「引き換え券」を渡す。
③受付した番号をふった香典を後ろの係に渡す。
④後ろの係が不祝儀袋に書かれた名前を記帳し、中身を抜き取り香典を保管、
⑤最後にお札が何枚かを種類ごとに集計し、間違いがないかどうかを再度確認して、
葬儀場スタッフから喪主に渡してもらう。
…と、いう流れだが、
慣れれば、決して難しい作業ではない。
ところが、
ほぼ、集計が終わった頃、
30数件分の香典を『新生活』の不祝儀袋に入れて駆け込んできた参列者がいた。
しかも、中身は2名分だったり、8名分だったり…で、
人数分の引き換え券を渡さなければいけない私とKさんは、
あたふたと慌てたせいで、受付番号を間違えて書き、
冷や汗をかいた。
終了後、受付係を担当した隣保班の人たちは親族と一緒に、マイクロバスで市の斎場へ行き、
そこで『お清め』にも参加するという…
さすがに、
故人の顔もよく知らない私の立場で『お清め』に行くのは、どうかと思い辞退させてもらった。
隣保班の葬儀の手伝いは、私には貴重な経験だったが、
この先、現実的に考えれば、
今回のような葬儀はだんだんと減って来るだろう…
福井県の2地区では自治会が解散したらしいが、
高齢化で、役が負担になってくるのはどの地域でも共通の悩みだ。
それと同じで、
隣保班という古くからの慣習も、
人の入れ替わりが進んでいくと継続するのは難しくなってくるのかもしれない。
(ー ー;)