『プロヴァンス料理』
オランジュを出てバニョールに帰り、夜7時過ぎバニョール市内のレストランに向かう。
こじんまりとしたレストランだ。
奥に暖炉があって、カウンター、客席には私たち以外に誰もいない。
照明は、壁にかかっているランプのみ・・レンガの壁とよく合っている。
メニューはもちろんフランス語。
オーダーの通訳をムッシュとマダムに任せて何が出てくるか楽しみに待つことにした。
ウェイトレスの女の子の足の長さにはビックリ。
さりげない白いシャツに黒のパンツ・・・シンプルなスタイルが彼女の魅力を一層引き立てている。
フランスに来て思ったことだが若い女の子はみんな凄くきれいだ。
お洒落も上手で、自分を良く見せる方法を知っている。
・・そんな話をマダムとしているうちに料理が出てきた。
ワインは「ジゴンダス」、少しクセのある味だが食欲をそそる美味しいワインで乾杯。
最初に出てきたのはサラダ。
私が頼んだサラダはサーモンのサラダのはずだが
トーストの上にボイルしたサーモンが3切れほど乗っかっている。
それにパセリ?がついているのだが、およそサラダのイメージには程遠い。
一切れ食べてみると、やや甘い。
トーストに蜂蜜がかかっているような甘さだ。
ボイルしたサーモンはやや塩味で、それとミックスされて微妙で不思議な味だが、なかなかイケる。
次に出てきたのがメインディッシュの鶏のシャンピニオン・クリームソースかけ。
オレンジ色と緑色のパテに潰したポテトが付け合せになっていて、
薄茶色のクリームソースには茶色の木耳のようなプヨプヨしたキノコが浮かんでいる。
色合い的には地味だが味は良い。
プロヴァンス料理は、日本人が思い浮かべる一般的なフランス料理よりも地味で飾り気はないが、味付けは私のような普段あまり洋食を好まない日本人の口にも合うようだ。
気取らない料理は、やはりプロヴァンスの家庭料理の味なのだろうか。
デザートは3種類のアイスクリーム?
ナッツ入りの白いバニラアイスの上にキャラメル味とラズベリー、オレンジ味のソースがかかっていて、美味しい。
お腹が一杯になって店を出る。
バニョール銀座?の夜は静かで人通りはない。
石畳のなだらかな坂道に街灯が映ってテカテカと光っている。
昔観たフランス映画のワンシーンのような風景だ。
きっと、昼と夜とではまた表情が違うのだろう。
明日も晴れるといいなぁ・・。
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