きのう桜会(さくらえ)の案内のはがきをポストに投函、さぁ これで あとには引けなくなりました(笑)。さくらえ...は4回目のコンサートです。ちらしの文様は桜と観世水、ふと気がつくと 二回目のコンサートも桜に流水紋をあしらったものでした。心惹かれる瀬織津姫(表舞台から消されてしまった古い神)は水と桜の神.....瀬織津姫のことを知るまえから深層意識のなかにあったのかもしれませんね。
ステージに飾る振袖をさがそうと思っていた矢先、案内状を手渡しした方からご商売用の打ちかけをお貸しくださるとの申し出、ご好意に甘えることにしました。今回はゲストなし、音楽とのコラボなし、お飲み物もお食事もないので いつもよりずっと気が楽です。こんなに早く案内状をお送りするのもたぶんはじめて.....桜開花予想によればちょうど花も盛りのころですが、.....できることなら満開の桜の、風に音もなくはらはら零れ落ちる風情の昼さがりでありますように。
中沢新一さんの”精霊の王”を読みました、あまりのおもしろさに、朝になってしまいました。ネットにファンの方の精霊の王の抜粋と解説が載っており、参考になったのですが、実際に読むと 目が洗われるといいますか これまで探ってきたことの断片がパズルのようにつながってゆき、心奮います。
シャグジ:宿神について
①この国土にふるくからあまねくおいでになって尊崇されていた神である。
②国家というものが出現し列島上に満ち溢れていたシャグジの精霊=神たちの巨大な規模での没落がはじまり、この精霊たちの祀られていた場所に神社が建ち 居場所を失ったこの神たちは神社わきのちいさな祠や道端に放置されるようになった。(そして後戸の神として新参の神たちの力の発現を見守ったのである。)
③社会の表舞台から消え去ってしまわれたかにしまれたシャクジは芸能と技術を専門とする職人たちの世界では、宿神シュクジンと呼ばれて、芸能にいのちを吹き込み、、技術に物質を変性させる魔力を与える守護神として、たいせつに守り続けてきたのである。つまり 今日 日本文化の特質を示すものとして世界から賞賛されている芸能と技術の領域を守り、そこに創造力を吹き込んでいたのは、.....あのシャグジ=宿神というとてつもなく古い来歴を持つ精霊だったのだ。 (②項()以外及び③項 精霊の神より抜粋)
語りをはじめて以来追い求めてきた .....神.... 半端で曇り多いわたしにときに降りて語らせてくださる神を、このようにして知るとは思ってもいませんでした。まだ半信半疑ではあるし、むろん謎は多いのです。シャグジの神のもっとおおもと.....それは自然そのものであり 無限であり つねに生成するものであろうと思います。肉の身でちかづいてゆくにはふたつみっつ道があるように思います。そのひとつのヒントが付録の現代語訳『明宿集』にありました。後日 つづきを書きたいと思います。
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