春 あたらしき地へ さようなら津田ホール 2015313 「卒業」

 

櫻のつぼみがふくらんでまいりました。

きのうは　各地で中学校の卒業式がおこなわれたのではないでしょうか？

わたしは一昨日　卒業する中学生たちに手紙を届けに行きました。先生から

「　（カタリカタリの）みなさんに蒔いていただいた種、私たちが蒔いた種が、
子どもたちの中で、生長していくことを心から願う卒業式前夜です。」

というお返事をいただきました。

そうですね、幼稚園でも小学校でも　種子を蒔きつづけてきたような気がします。

これからも蒔き続けましょう。次は小学校　幼稚園の卒業式　みんな　なにがあっても

負けないでね。

春は　別れのとき　あたらしき地へ飛び立つときです。

響子さんからお誘いいただいて　昨夜津田ホールに邦楽と中川俊彦さん
．．．木村弓さんのご夫君のピアノのコラボを聴きに行きました。
香譲先生（メビウス気流法創始者）もご一緒でした。
インプロヴィゼーション　即興のあと一気に　演奏がおもしろくなり　わたしは
櫻の花びらが群青の宙空に舞い散り　蝶になってゆくビジョンを恍惚としてみていました。

二時間半ものてんこもりの演奏会がすこしも苦にならず　もっとその場に

いたいと思いました。津田ホールは今日の演奏会を最後に取り壊されるそうです。

この日のコンサートに力がこもっていたのは　津田ホールで行われた２６年半の演奏の数々が

木魂していたのかも知れず　また津田ホールが名残を惜しみ　そして今日の演奏者

と観客が　津田ホールへの感謝と別れのきもちを　抱いていたからかもしれません。

そしてまた　即興には　なにがしかの真髄があります。

 

響子さんも　キースジャレットのケルンコンサートについてあれは奇跡でしたね...と言い　

わたしはもケルンコンサート　が大好きでしたので　（何百回と聴いたと思います）　

意を強くしました。即興は場合によってあられもない見るも無残なものになってしまいます。

場の力　精進　奇跡がたしかに必要です。いつか　より自分を磨き精進し　宙に投げ出して　

即興をめざす語り手になりたく思います。

 

みんさまの　春は...みなさまの春が　あたらしい旅立ちとなりますように祈っております。

 

それが　わたしの　あたらしき春の旅立ちです。