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地球儀と描かれた歌集

2024-10-03 09:01:00 | ルネッサンス
夕方5歳児をお預かりしました。
子育てサポーター、本当は火曜日と水曜日預かる予定でしたが、火曜日は子どもが体調不良になり、水曜日と木曜日。

「前何をしてたっけ?」
「電車描いてたんと違う?」と私。
「違うよ。それは終わってその後。」
「なんだったけ?」
幼稚園の帰りの車の中で思い出しました。
「日本地図!」
「そう!」
前週日本地図の歌を歌いながら、地図を描いてくれました。
これがよくできた歌で歌うと47都道府県の名産と名前を覚えられます。
次はなんの特徴だろう?と大人でもつい興味を持ってしまいます。
調べたら山口あいさんの作詞作曲でYouTube動画あがっていました



1533年、ハンス ホルバイン(1497-1543年神聖ローマ帝国アウグスト生まれ、イングランド王国ロンドン)

の描いた「大使たち」には、

イングランド王ヘンリー8世のローマ・カトリックからの離脱を思いとどまらせようと、フランスからロンドンへ送られた外交官ダントヴィルとその友人の司教セルヴ(右)が描かれています。
ヘンリー8世

自身の命令で描かれました。

2人の当時の年齢は、ダントヴィルについては、彼が手にしている短剣の柄に


ド・セルヴについては、彼が右ひじを置いている書物の側面に入れられた書き込みから、


それぞれ29歳と25歳と推定されています。

2人の間にある棚には、様々な道具類が並べられています。

上段の左端には、天文学あるいは占星学のための天球儀が置かれており、これには、動物の図柄とともに、いくつかの星座の名称がラテン語で記されています。

その右隣には、円筒状の日時計が立てられており、この状態では、4月11日もしくは8月15日を示しています。

下段の左端には、地球儀が置かれており、これは、ニュルンベルクで1523年に発表されたヨハネス・シェーナー制作のものを写したものだそうです。

その前の方で半開きになっている書物は、天文学者であり地理学者でもあったペトルス・アピアヌスによる “Kauffmanns Rechnung”(数学書) (1527年)です。

その右隣で両開きになっている書物は、ヨハン・ワルター作曲の讃美歌集 “Geystlich Gesangk Buchleyn” (1524年)です。

讃美歌集には、マルティン・ルターの讃美歌および十戒のパラフレーズが写されています。
その近くに、11本の弦のうち1本がなぜか切れてしまっているリュートの他に、フルートを何本も入れたケースが描かれています。

これらの道具類は、数学、音楽、地理学、天文学を象徴していて、これらの4つの学科は、クワドリウィウム (quadrivium) を構成するものであり、2人の人物の高度な教養もしくは知性を表現しています。

画面左上には、キリストの磔刑像が、カーテンの後ろに半ば隠れるようにして見えています。

2人が立っている床のモザイク模様は、ウェストミンスター寺院の内陣のそれを模写したものであるとされている。

その床面の上には、長細い形状をした物体が描かれていますが、これは、アナモルフォーシス(ゆがんだ画像を円筒などに投影したり角度を変えてみたりすることで正常な形が見えるようになるデザイン技法)という画法が用いられており、画面の右方もしくは左方から鋭角的に見ると、頭蓋骨です。

頭蓋骨は、死の象徴。若くて可能性に満ちあふれていたとしても、死はいつ訪れるかわからない、というテーマが隠されています。

「Geystlich Gesangk Buchleyn」
「霊的歌集」
合唱用にハーモニーをつけた最初のドイツの賛美歌集1524年にヨハン・ワルターと、マルティン・ルターと共同でルターの24曲を含む32曲の宗教歌が収められています。

「トーデス・バンデンのキリストの遅れ」テノールパート

ワルターは3~5パートに編曲し、メロディーはテノールで演奏。
ルターはパート集に序文を書きました。このコレクションは、すべてのプロテスタント歌曲のルーツと呼ばれています。 





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1 コメント

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ホルバインの絵 (takan32)
2024-10-03 09:14:05
久米さんへ、私のブログにいいね!をありがとうございます。
ホルバインの大使たちの絵はロンドン ナシャナル ギャラリーに所蔵してある絵ですね。私、ここに行ったことがあり、この絵を見たことを覚えています。絵の前を右から左にゆっくりと歩いて、骸骨がどう見えるかと思って見ていました。
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