音楽の喜び フルートとともに

フルート教室  久米素子 松井山手駅 牧野駅 090-9702-8163 motokofl@ezweb.ne.jp

夕映えの中で

2024-09-01 21:00:00 | ロマン派
熱帯低気圧になったとは言え、まだ日本を縦断するらしいです。
夕方、買い物に出たら雲が美しい。

爽やかな夕暮れ。本当にまたサンサンは帰ってくるのでしょうか?

フランツ シューベルト(1797-1828年)神聖ローマ帝国オーストリア大公国リヒテンタール生まれ、オーストリア帝国ウィーン没

ヴィルヘルム・アウグスト・リーダーによって描かれたシューベルトの肖像画(1825年)
シューベルトの過去数年の苦難は1825年28歳の時に報われました。

楽譜の出版は急速に進められ、窮乏によるストレスからしばらくは解放されました。
夏にはシューベルトが熱望していた北オーストリアへの休暇旅行もしました。

旅行中にはウォルター・スコット(1771年 - 1832年)の詩による歌曲集を出版し、それまでの作品で最高額の収入を得ることができました。

1826年、新しい交響曲をウィーン楽友協会に献呈し、その礼としてシューベルトに10ポンドが与えられました。

1827年3月26日、ベートーヴェンが死去。
ウィーン市民2万人の大葬列の中、シューベルトは棺を担ぐ大任を負いました。

フランツ・シュテーバー作『ベートーヴェンの葬儀』
その後、友人たちと酒場に行き、「この中でもっとも早く死ぬ奴に乾杯!」と音頭をとりました。
そして、彼の寿命はその翌年で尽きました。

『夕映えに』(Im Abendrot)D799は、カール・ゴットリープ・ラッペ(1773-1843年)ヴスターフーゼン生まれ、 シュトラールズント没。


ポメラニアンの詩人。文芸週刊誌『サンディーン』の共同創設者。
の詩に作曲した歌曲です。
『夕映えの中で』とも訳されます。

1825年2月に作曲された第1稿

と、 1827年夏から秋ごろに作曲された第2稿

があります。
一般的には1832年に出版された第2稿が演奏されます(第1稿は1992年出版)。

夕映えの中で

おお、なんと美しいのだ、
御身の世界は、
父よ、世界が金の光を放つ時!
また、御身の輝きが降り注ぎ、
ほこりを微光で色づける時、
雲の中でちらついている紅が
私の静かな窓辺に沈み込んでくる時!
私は嘆き、ためらっているのだろうか?
御身も自分も信じられないのだろうか?
いや、私は胸にしかと抱こう、
もうここにある御身の天空を。
そして、この心は、
もろく崩れ落ちる前に
さらに赤熱を飲み込み、
光をすすり入れるのだ




最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (m-fluteangel16)
2024-09-02 22:05:30
@takan32 さん、いつもありがとうございます。
アメリングいいですね💖
いろいろな楽しみ方があっていいのじゃないかと思います。
4枚組なんてゴージャスですね。
返信する
シューベルト (takan32)
2024-09-01 09:28:06
久米さんへ、私のブログにいいね!をありがとうございます。
私が持っているエリー アメリングの歌曲集のCD 4枚組で、"夕映えに"は1枚目の1曲目に収録されています。
でも、聞くときは何番目が何という曲か気にせずに流しているので、曲と曲名が一致していないのが多いです。聞いたことある---とまりです。(^^;
返信する

コメントを投稿