ひろの映画見たまま

映画にワクワク

「それでも僕はやっていない」

2007-02-08 16:22:49 | Weblog
周防監督久々の作品だ。

痴漢に間違われ、否認を続けることにより、

結局裁判に破れ、刑に服することに。

なぜ冤罪が起こるのか。

怖い話だ。

これは実際に周防監督が、現実の事件などを調べて作品にしたものだけに

迫真にせまっている。

なぜ今この話題かという疑問も抱くが、

真摯にこの問題を取り上げているところに惹かれる。

まじめな映画だが、最後まで飽きさせない。

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墨攻

2007-02-06 16:12:46 | Weblog
中国春秋時代。

墨家という集団があった。

「兼愛」「非攻」という精神で、この墨家の一人革離が

10万の相手に4千人で城を守っている国に助っ人に来る。

戦争は、黒澤明張りの篭城戦だ。

火と矢で、大勢の人たちの進撃を食い止める。

しかし、この非戦が災いして、王はこの革離を軍からはずしてしまう。

案の定、戦に破れるが、民のことを憂えた革離が再び戦に立つ。

しかし、戦は戦

戦国時代は非情だ。

革離をアンディラウが演じ、貫禄を見せる。

また、大群の戦を飽きさせない演出も確か。

非戦の軍師という設定が物語を深めている。
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魂萌え

2007-02-01 20:24:45 | Weblog
桐野夏生の原作だ。

還暦の女性が、夫の突然の死にめぐり合い。

そこから、第二の人生が始まる。

しかし、夫には愛人が居た。

このトラウマが、彼女を変える。

愛人を呼びつけるが、その愛人に圧倒され、

息子には、財産を狙われ、プチ家出をする。

カプセルホテルで不思議な老婆とその甥にであい。

二人の境遇を知ってしまう。

夫が生前趣味としていた、そばうちの仲間と不倫もする。

さらに、ポルノ映画の映写技師に映写技術を習う。

家庭の主婦から脱皮する過程を

風吹じゅんが演じ、その周りを三田佳子、加藤治子ら演技陣が熱演し

この心理ドラマを面白くしてくれる。

「顔」で女のごうを描いた坂本順二が再びメガホンを取った。

女性には身につまされる映画かも。

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「夏物語」

2007-01-30 15:21:05 | Weblog
韓国の恋愛ドラマは「夏物語」という程、甘くはない。

69年末、朴政権下で学生たちが農村へ下放していたとき、

それまで裕福な家庭でのほほんとしていた青年に

恋が芽生える。

イ・ビョンホンが、20代の青年時代から60歳の大学教授まで

見事に演じている。

特に、警察に捕まり、恋人と知りながら黙秘せざるを得ない状況で

最後に恋人を抱きしめるシーンは涙を誘う。

二人は、ちょっとした時間で別れ別れとなり

彼女の言葉が「ずっと手を離さないで」だ。

この二人を時代は、一緒にさせない。

ロミオとジュリエットなのだ。

ジョンインを演じるスエが初々しくて、好演だ。

薄幸の人生で得た、一筋の光をいつも、手の届くところで失ってしまう彼女。

ただの恋物語でない、力強さを感じる。
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ダーウィンの悪夢

2007-01-26 19:59:35 | Weblog
アフリカの現実を描写したドキュメンタリーだ。

アフリカの貧困は救いがたいほどだ。

タンザニアのヴィクトリア湖の湖畔では、

巨大魚ナイルバーチのおかげで一大産業が存在する。

でも、そこで繰り広げられる産業の裏側は

貧困と隣りあわせだ。

売春婦、エイズ、麻薬、ストリートチルドレン、さらには武器と

生臭い話ばかりだ。

国際的には、援助の手が差し伸べられているが、

貧困の循環から脱しない限り、空回りだ

産業の裏では、公害に泣く人がいる。

さらにこの大魚はダーウィンの悪夢なのだ。

心ならずも放流された肉食魚が

生態系を破壊し、湖を汚している。

地球の遠くでありながら、この現実をほっておけるのか?

ただ、映画を見てため息をつくばかりだ。





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「長い散歩」

2007-01-21 14:34:13 | Weblog
奥田瑛二もだいぶ手馴れてきた、というか、本作はかなり準備したように見える。

愛知地方の山奥を舞台に、

定年後、妻を亡くした男が、少女を連れて長い散歩(いわゆる放浪だ)をする。

男を演じる緒方拳。彼なくしてはありえないというか、

彼だからこその映画だ。

家庭を顧みず、妻に先立たれ、娘に「人殺し」とののしられ、贖罪の旅なのか。

今までの山崎作品に殺人鬼が何作かあるが、それとだぶる。

最後に流れる主題歌は、最近の社会を嘆く歌だ。

自殺、他殺、殺伐とした現代のひずみを象徴したかったのか。

奥田も刑事役で、映画を引き締めている。

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「愛の流刑地」

2007-01-19 17:38:05 | Weblog
やはり、寺島しのぶがいい。

なんかとってもきれいになったみたい。

母親役で実の母富司純子が出ている。

愛の行為の最中に、殺してと頼まれて、首を絞めてしまう。

映画は、この行為を先に描いている。

その後は、裁判になる。

愛の物語と思えば、何か裁判映画だ。

殺してしまって、無実もないが、

殺すほど愛するという行為が理解できなければ、

映画にはのめりこめない。
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ラッキーナンバー7

2007-01-19 11:38:04 | Weblog
ジョシュ・ハートネットの甘いマスクがジェームスディーンを思わせる。

この、一寸とぼけた味が映画を面白くしている。

ルーシー・リュー扮するリンジーとの恋物語だ。

映画のはじめは、めがぐるしく事件が起こり、その脈絡がないため

何が起きているのかがよくわからない。

競馬の八百長がこの事件の端緒だといわれるが、

若い二人が登場すると、もうそっちのけになってしまう。

こんどは、二人の大ボスの対決だ。

これを、モーガン・フリーマンとベンキングスレーという大物役者が演じて

貫禄を見せる

さらに、ブルース・ウイリス扮する殺し屋が、勘所を押さえる演技で泣かせる。


二人の恋物語の楽しい雰囲気を彩るには余りすぎるミステリーだ。

後半謎が明かされるにしたがって、その前の場面が再度登場する。

だが、物語の複雑さは再度映画を見たくさせる。
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「スタンドアップ」

2007-01-14 16:46:50 | Weblog
アメリカミネソタ州の鉱山・そこで働く女性たちは、

男性の職場を奪うといって、ことごとにいじめを受ける。

でも、仕返しが怖くて、誰も面と向かって抗議をしない。

そんなところへ、美人の人妻が入ってきた。

暴力夫に耐えかね、離婚して子持ちで実家に帰ってきた。

働かなければならず、父の働く鉱山に職を求めたのだ。

美人で勝気、格好のいじめ相手だ、まして、男たちに取って、セックスの相手にも相応しい。

散々な目に会い、上司や役所に訴えるが、世間は冷たい。

そこで、立ち上がった。弁護士を立てて法廷闘争にでたのだ。

最初は、皆冷たかった。

しかし、彼女が幼いころに性的暴力を受けていたことがわかって

皆が立ち上がった。

実際にあった話をもとに描いた映画だ。

主人公に扮する、シャーリーズセロンはあの「モンスター」の女優だ。

彼女の美しさと機敏さが適役であり、この映画を盛り上げる。

アメリカもこういう問題を真剣に取り上げる国なのだ。

大人の映画である。

娯楽を求めると一寸難しいかも。
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鉄コン筋クリート

2007-01-11 17:49:08 | Weblog
頼もしい劇画だ。

声優が二宮と蒼井だ。特に蒼井がいい。

シロとクロという若者が、縦横無尽に未来(いや過去かな)のまちで活躍する。

地上げ屋とか、やくざと戦い街を救う。

でも、彼らもまちのチンピラだ。

やくざに、コテンパンにやられるが、小さいシロが最後。敵をやっつける。

メルヘンだけどシリアス。

一寸、はまりそうな映画作りだ。
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