ひろの映画見たまま

映画にワクワク

「帰ってきた あぶない刑事」。タカとユウジ、ハマに帰還!

2025-01-08 16:37:08 | 日本映画

おすすめ度 ☆☆☆

1986年のテレビ放送以来、ドラマに加え、劇場版7作品が製作されてきた、舘ひろし&柴田恭兵主演の人気シリーズ8年ぶりの劇場作品。舘、柴田、浅野温子、仲村トオルらシリーズおなじみのメンバーに加え、ヒロインとして土屋太鳳が出演。

横浜港の埠頭で横浜の風景を懐かしむ鷹山と大下。その夜、横浜で日本人弁護士が殺される。鷹山は、何か引っかかりを感じ、埠頭で見かけた劉飛龍を訪ねる。その頃「T&Y探偵事務所」に自分を産んで消えた母親の夏子を探してほしいと永峰彩夏がやって来る。夏子は鷹山と大下の旧知で彩夏が自分たちの「娘か」という疑惑が浮上する。夏子の消息を調べるため、鷹山と大下は、かつての後輩で横浜港署捜査課長の町田透のもとへ…。

委嘱状で一日警察官となって、拳銃をぶっ放す。
主人公二人は、スタイリッシュなのだけれども、それをもある種のギャグにしてしまっている。周囲は、ほとんどギャグマシーン。浅野温子の扱いなど、相当なものだ。
そんな、ほぼ振り切った演出で、あぶない刑事復活となる。

舘と柴田がお互いをリスペクトしながらもっと楽しい作品にしようという思いと、浅野、仲村らとこれまで積み重ねてきたチームワークの良さもスクリーンから伝わってくる。

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「椿三十郎」、この男時代を超えて生きている!

2025-01-05 15:56:04 | 日本映画

おすすめ度 ☆☆☆☆

時代劇好き  ☆☆☆☆★

NHK BS プレミアム 鑑賞   1962年製作

日本映画史上、最も人々に愛されたヒーローがスクリーンに蘇った。その名は“椿三十郎”。

藩の汚職を告発しようと夜中の社殿に集まった伊織(演:加山雄三)ほか9人の若き武士たち。しかしそれは大目付・菊井の罠であり刺客に囲まれる。たまたま社殿で居眠りをしていた浪人・椿三十郎(演:三船敏郎)の機転で難を逃れた9人だったが、事情を聞いた三十郎は若侍に加勢する。

正義と悪が互いに騙しあって、なかなかよく練られた駆け引きと、スリリングな展開で、最後まで魅せてくれる。その一方で、ちょっと間の抜けた、ユーモラスな登場人

 

 

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「言えない秘密」、この秘密にどうか泣かないで!

2025-01-03 19:06:37 | 日本映画

おすすめ度 ☆☆☆★

アイドルグループ「SixTONES」の京本大我と「偶然と想像」の古川琴音が共演したラブストーリー。

アジア圏で大ヒットを記録した同名台湾映画を原案に、河合勇人監督がメガホンをとった。

留学先の経験からトラウマを抱え、音楽大学に復学しながらピアノと距離をおこうとしていた湊人、は取り壊しが決まった旧講義棟から聴こえてきたピアノの音色に引き寄せられるように雪乃と出会う。

ミステリアスな雰囲気を持った彼女に湊人は惹かれ、次第に二人は心を通わせていく。授業をさぼって海を見に行き、連弾し、クリスマスを共に過ごし・・・お互いかけがえのないj間を過ごしていたはずだったが、湊人の前から雪乃は姿を消してしまうーー。

SF映画だが、切ないラブストーリーだ。

 

 

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「パレード」、ここは、思いを残した者たちが集う場所!

2024-12-21 17:17:04 | 日本映画

おすすめ度 ☆☆☆★

Nrtflix作品

藤井道人監督が長澤まさみを主演に迎え、この世から旅立った人々から残された人々への思いをテーマに描いたオリジナルのヒューマンドラマ。

未練を残して死んだ人間が「その先」に行くことができずに亡霊のようにさまよっているという設定で震災を描く。

瓦礫が打ち上げられた海辺で目を覚ました美奈子。離ればなれになったひとり息子の良を捜す彼女は、道中でアキラという青年や元ヤクザの勝利、元映画プロデューサーのマイケルらと出会い、やがて自分がすでに亡くなっていること、未練を残して世を去ったため、まだ“その先”に行くことができずにいることを知る。そしてアキラたちもまた、さまざまな理由でこの世界にとどまっていた。現実を受け止めきれない美奈子だったが、月に一度死者たちが集い、それぞれの会いたかった人を捜すパレードに参加したことをきっかけに、少しずつ心が変化していく。

一方、映画プロデューサーの映画愛で、映画を完成させ、みんなで鑑賞する。

設定が異常で、ついていけないかも。

半分あの世の世界なので、ちょっと辛い。

 

 

 

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「笑いのカイブツ」、あの頃何かになりたかったすべての人へ!

2024-12-18 21:29:01 | 日本映画

おすすめ度 ☆☆☆

あの頃何かになりたかった人 ☆☆☆★

「伝説のハガキ職人」として知られるツチヤタカユキの同名私小説を原作に、笑いにとり憑かれた男の純粋で激烈な半生を描いた人間ドラマ。

何をするにも不器用。人間関係も不得意なツチヤタカユキの生きがいは、「レジェンド」になるためにテレビの大喜利番組にネタを投稿すること。5秒に1本。狂ったように毎日ネタを考え続けて6年。その実力が認められ、念願叶ってお笑い劇場の作家見習いになる。しかし、笑いだけを追求し、他者と交わらずに常識から逸脱した行動をとり続けるツチヤは周囲から理解されず、志半ばで劇場を去ることになる。自暴自棄になりながらも笑いを諦め切れずに、ラジオ番組にネタを投稿する“ハガキ職人”として再起をかけると、次第に注目を集め、尊敬する芸人・西寺から声が掛かる。ツチヤは構成作家を目指し、意を決して大阪から上京するが─。情熱や努力だけでは上手くいかない現実。不器用にしか生きられないもどかしさを抱えて傷だらけになりながらも、自分の信じる道を猛進するツチヤとその熱量に突き動かされていく人たち─。観る者の魂に突き刺さる、圧倒的な人間ドラマが誕生した。

いちおうそんな彼でも見捨てない西寺(仲野大賀)やピンク(菅田将暉)とか恋人(松本穂花)らの存在が映画では救いになっていた。人間嫌いではあっても全くの孤独ではない。家には呆れながらも迎えてくれる母(片岡礼子)もいる。だから死の淵から立ち戻れることができたのだと思う。

岡山天音が主演。

 

 

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「52ヘルツのクジラたち」、その声はあなたに届く!

2024-12-17 19:34:30 | 日本映画

おすすめ度 ☆☆☆★

2021年本屋大賞を受賞した町田そのこの同名ベストセラー小説を、杉咲花主演で映画化したヒューマンドラマ。

タイトルの「52ヘルツのクジラ」とは、52ヘルツという「高い周波数」で鳴くため、その声を他のクジラには聞き取れず、「世界で1頭だけの孤独なクジラ」を意味している。
まさに、その境遇にある人間にフォーカスし、丁寧に人間模様を描き出していく作品。

東京から逃げるようにして海の見える家に越してきたキナコ(杉咲花)の視点で何らかの理由で孤独に追いやられた人々の苦しみが描写される。
前半はキナコの毒母とのエピソードを軸として、越してきた先で出会ったやはり母親から育児放棄された少年との交流がスケッチされる。自分の子どもに頼りきりでいてそのくせ暴力的な毒親が色濃く描かれている。

後半はまた別の苦しみが描かれる。自身のジェンダーに悩みを抱えているアン(志尊淳)のエピソードがそれ。キナコの回想として東京での紆余曲折が展開されていく。前半と比して後半のそのエピソードはいささか作り物めいていてドキュメント性さえ感じさせた前半とはだいぶ趣を異にする。

 

 

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「映画 窓ぎわのトットちゃん」、君のこと忘れないよ!

2024-12-11 16:59:39 | 日本映画

おすすめ度 ☆☆☆★

黒柳徹子が自身の子ども時代をつづった世界的ベストセラー「窓ぎわのトットちゃん」をアニメーション映画化。

落ち着きがないことを理由に、小学校を退学になってしまったトットちゃん。新しく通うことになったトモエ学園は、電車の教室がある一風かわった学校だった。独自の教育方針を持つ校長の小林先生は、出会ったばかりのトットちゃんに優しく語りかける。「君は、ほんとうは、いい子なんだよ」すべてが初めてだらけの、トットちゃんの元気いっぱいな日々が始まった……。

戦前から戦中へかけての時代。

トモエ学園では、プールがあって、生徒たちは全裸で水泳教室。

小児まひの青年と知り合いになり、木登りとか、お転婆のトットちゃん大活躍。

やがて、戦争になり、教室も壊されてしまう。奔放なトットちゃんも、戦争によって、翻弄されていく。

 

 

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「正体」、信じる、君を。この世界を!

2024-12-09 17:04:09 | 日本映画

おすすめ度 ☆☆☆☆ (劇場鑑賞) 

骨折依頼初めての劇場鑑賞、楽しくみられた。

染井為人の同名ベストセラー小説を、横浜流星の主演、「新聞記者」「余命10年」の藤井道人監督のメガホンで映画化したサスペンスドラマ。

死刑囚鏑木慶一(横浜流星)は自傷行為で救急車に乗せられ病院へ移送されていたが、中で暴れ裸足のまま雪の舞う道路を走り去る。警察史上最大の汚点となり、捜査一課長の又貫(山田孝之)は
刑事部長の川田(松重豊)から厳しい叱責を受ける。

逃亡先で、父淳二の痴漢冤罪と闘っている沙耶香と接触し、危うく捕まるところを逃がしてもらう。

鏑木慶一は、無罪を勝ち取るため、失踪し、唯一の証言者に近ずく。

そして、雪深い介護福祉施設で、証言者に迫る。

冤罪事件の被害者と加害者である刑事との意外な接点。

横浜と山田の演技合戦も見もの。

 

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「ゴールデンカムイ」、猛きものたちよ、奪い合え!

2024-12-06 17:07:01 | 日本映画

おすすめ度 ☆☆☆★

“週刊ヤングジャンプ”誌で連載された、野田サトルによる超人気コミックを実写映像化するプロジェクトの第1作。

舞台は気高き北の大地・北海道、時代は、激動の明治末期―。

冒頭の日露戦争での二〇三高地の戦闘シーンから、俯瞰のショットで全体像を映し出すなど、邦画レベルを凌駕。ロシア機関銃攻撃に対し、闇雲に突撃を繰り返させられる消耗品としての兵士たちの理不尽さが伝わってくる。ロシアの小箱みたいな手榴弾をはじめてみたが、あれは史実なんだろうか。ともかく、主人公杉元(山﨑賢人)の驚異的な強さ、生命力を印象付けるのに二〇三高地は格好の舞台になっている。

その鬼神のごとき戦いぶりに「不死身の杉元」と異名を付けられた元軍人・杉元佐一は、ある目的のために大金を手に入れるべく、北海道で砂金採りに明け暮れていた。 そこで杉元は、アイヌ民族から強奪された莫大な金塊の存在を知る。
金塊を奪った男「のっぺら坊」は、捕まる直前に金塊をとある場所に隠し、そのありかを記した刺青を24人の囚人の身体に彫り、彼らを脱獄させた。

その後のアシリパとの出会い、ヒグマとの死闘、さらに金塊を巡って次々と猛者どもが乗り込んでくる展開も、ほぼ原作通り。決してダイジェスト版のような忙しなさでなく、しっかり入念に印象を刻みながら進んでくれるのが嬉しい。

山崎賢人が杉元、「彼女が好きなものは」の山田杏奈がアシリパを演じ、眞栄田郷敦、工藤阿須加、玉木宏、舘ひろしら豪華キャストが個性豊かなキャラクターたちを演じる。

 

 

 

 

 

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「からかい上手の高木さん」、西片ただいま!

2024-12-05 16:55:16 | 日本映画

おすすめ度 ☆☆☆★

アニメ版も話題を集めた山本崇一朗の人気コミック「からかい上手の高木さん」を、「愛がなんだ」「街の上で」の今泉力哉監督のメガホンで実写映画化。

中学時代の淡い初恋が10年後に再会して恋に結実する男女の物語。

からかいすなわち初恋。

からかうことで恋心を伝えようとする女の子のなんと可愛らしいことか。そんな乙女心を理解できない、これまたうぶな男の子は、本気でからかいかえすことに執着する。
こういう、めんどくさい恋物語を今泉監督が手を抜かずに描く。

「西片、ただいま。」
母校で体育教師として奮闘する西片の前に、高木さんが教育実習生として突然、現れたのだった!
10年ぶりに再会した二人の、止まっていた時間と、止まっていた「からかい」の日々が、再び動き出す―。

 

 

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