ひろの映画見たまま

映画にワクワク

「ナミビアの砂漠」、私は私を大好きで大嫌い!

2025-02-08 16:28:39 | 日本映画

おすすめ度 ☆☆☆★

美容脱毛の仕事と恋人との同棲生活、平板な日常に鬱屈する女性のもがく姿を描く。

山中瑶子が現代日本の若者たちの恋愛や人生を鋭い視点で描き、2024年・第77回カンヌ国際映画祭の監督週間で国際映画批評家連盟賞を受賞した。

河合優実は各映画賞で、主演女優賞を得ている。

窒息しそうに退屈な現代の東京で、手負いの野獣のような自分自身を解き放つ主人公カナの姿。職場の美容脱毛クリニックではそつなく仕事をこなし、料理も家事も得意な優しい彼氏のホンダと同棲中。しかし心の弾薬庫に火をくべるかのように、新恋人であるハヤシとの二股恋愛にのめり込んでいく。無軌道で無関心、それでいてピュアな憤りを募らせるカナは、やがて社会から自分を弾き出し、精神の平衡すら失っていく。

結局精神疾患なのか、画面は、ありのままのカナを、ハヤシとの格闘で自らを解放していく。

 

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「長い灰色の線」、涙あふれる愛情の物語!

2025-02-08 11:07:26 | アメリカ映画

おすすめ度 ☆☆☆★

NHK BS プレミアム 鑑賞  1954年製作

ジョン・フォードが監督、ウェスト・ポイント陸軍士官学校を舞台としたマーティ・マーの自伝を映画化したものである。

カメラをどっしり構えて主人公の生き様を映し出す。応えて、タイロン・パワー、モーリン・オハラらの演技も骨太。ところどころに散りばめられたユーモアもまさにアメリカンユーモアのサンプル。

ウェスト・ポイントの体育助教として50年間勤めて来たマーティ ・マー軍曹(タイロン・パワー)は、辞職命令に不服で、その撤回を旧友の大統領のところへ頼みに行き、昔の思い出話をする。

移民としてアメリカの陸軍士官学校に給仕として雇われてからの50年間の物語。

1903年、アイルランドからやって来たマーティ青年は、ウェスト・ポイントの給仕に雇われたが、失敗ばかりしていた。やがて、兵に志願してウェスト・ポイント勤務隊に配属され、体育主任ハーマン・ケーラー大尉に見出されて体育助教となった。そしてケーラー家の女中のアイルランド娘メアリー・オドンネル(モーリン・オハラ)と結婚した。

ラストは、ウェストポイントの行進で締めくくられる。

要は、軍隊の士官学校の顛末とマーティ夫婦の物語、戦争のむなしさと喜びを描いている。

 

 

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