ひろの映画見たまま

映画にワクワク

「ラビング・パブロ」、モンスター(コロンビア麻薬王)の本当の顔!

2020-11-20 17:07:02 | スペイン映画

おすすめ度 ☆☆☆

劇場未公開

スペイン・ブルガリア合作

かなりきわどいシーンが

コロンビア最大の麻薬密売組織を創設した麻薬王・エスコバルの生涯を描くサスペンス。

エスコバルをハビエル・バルデムが演じている。腹を膨らましただらしない風貌。

TVキャスターで愛人のヴァージニア。彼女の手記がベースになっている。ハビエルと実の夫婦のペネロペ・クルスが演じている。ケバイ化粧。

容赦ない制裁、力と金でねじ伏せようとするパブロも大概だが彼を利用しようとするDEAのやりとりも非常に腹黒いから"全員悪"な共感0の作品。

パブロは、糟糠の妻と息子と娘を大事にする家庭人の面も見せる。ただの犯罪王ではなく、多面的に光を当てて、不世出の怪人物を鮮やかに表現する。

 

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「獄狼・制裁の掟」、刑務所を舞台ににした犯罪者と、それらを管理する刑務所長のお話

2020-10-26 14:55:26 | スペイン映画

おすすめ度 ☆

今年9月にDVDリリースされたのに、大手の映画サイトで、一切のコメントがない。

Unextでも公開されているが、今は有料。

彩プロの作品で、

15年の刑期を少しでも減らすために、アーノルドは彼の犯罪の背後にある組織について洗いざらい暴露することを決めるが、同房のヴィックとトニの二人から容赦ない報復攻撃を喰らう。あらゆる受刑者や看守までもが腐敗しきった、犯罪社会の深い闇が凝縮された刑務所の中で、暴力的な秘密や改心への決断、そしてなにより底知れぬ悪意を抱いた男たちの剥き出しの欲望がぶつかり合う…。

の解説がある、

女っけなしの刑務所もの。

83分の作品だけに、何とか持ちそう。

刑務所内のおとり捜査がらみの話。

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「だれもが愛しいチャンピオン」、身障者バスケチームとコーチ!

2020-08-08 17:30:33 | スペイン映画

おすすめ度 ☆☆☆★

ハンディキャップを持つ選手たちによるバスケットボールチームと人生迷走中なコーチの出会いと絆を描き、スペインのアカデミー賞といわれるゴヤ賞で作品賞など3冠に輝いたドラマ。

負けず嫌いが災いしてチームを解雇され飲酒運転で捕まったプロバスケのコーチ。判事から命じられた奉仕活動は知的障害者のバスケチーム、アミーゴスのコーチを務めることだった。

この短気のコーチが、身障者と接するうちに、まともになっていく成長物語。

アミーゴスを演じるのはオーディションによって選ばれた本当の知的障害者たち。それをある種のコメディとして描いてしまうのはすごい。

それぞれの個性に当てられた脚本は、的を得ている。

身障者映画だと、毛嫌いしそうだが、後半はもう、彼らを応援している。

これはちょっと日本では描けない物語だ。

ラストは、優勝戦にまで行くのだが。

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「ホステル ネクスト・レベル」、不倫殺人事件!

2019-10-09 17:42:20 | スペイン映画

おすすめ度 ☆☆

劇場未公開

ホステルシリーズかと見せかけた別物。

ダブル不倫夫婦のあぶない監禁劇。鎖につながれたまぞっけ。

危ない、だけど惹かれる不倫関係。

ちょっと、最初犯人というか展開が読めなくて、サスペンスフル。

後半は、いがいとどろどろ。

ポスターに騙されてはいけません。

アラフィフとは思えぬ美貌のクレア・フォーラニのセクシーショット。

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「家(うち)へ帰ろう」、アルゼンチンからポーランドへ、老人の旅、家へ帰ろう!

2019-01-11 17:27:22 | スペイン映画

おすすめ度 ☆☆☆☆ (劇場鑑賞)

ホロコーストに関心ある方 ☆☆☆☆★

スペイン・アルゼンチン合作

ホロコーストを生き抜いたユダヤ人の老人が、70年の時を経て、友人との約束を果たすためにアルゼンチンから故郷ポーランドへ旅する姿を描いたロードムービー。

ポーランドで、ホロコーストを経験したユダヤ人。今は、アルゼンチンで、洋服職人。年老いて、老人施設へ追いやられる身。だが、孫娘と携帯代金でちゃっかり金勘定するユダヤ魂。

ホロコーストの時代、ポーランドで助けてもらった青年が忘れられず、最後に作った洋服を携え、はるばるポーランドへ。

飛行機でマドリードへ、そこで一泊、翌日列車で、ポーランドへ。ただし、列車はドイツを通過。

ドイツという言葉も発したくなく、足をつきたくもない。

旅の途中で助けてくれた女性たちの優しいこと。

ドイツの歴史学者は、70年を経ても消えない記憶に思いを寄せてくれた。

頑固おやじだった、主人公が、最後には、どこか好々爺になったところがうれしい。

淡々としたペーソスは、重い題材でありながら、どこか心に響く。

2018年最後の贈り物。

ミゲル・アンヘル・ソラが20年ふけメークで老人を好演。

 

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「黒い箱のアリス」、国際ファンタスティック映画祭で評価されたSFスリラー。

2018-08-16 17:45:01 | スペイン映画

おすすめ度 ☆☆

SFファンタジー好き ☆☆☆

「未体験ゾーンの映画たち2018」上映作品。

プチョン国際ファンタスティック映画祭 審査員賞受賞ほか、世界各国で称賛の嵐! 
予測不能のストーリーと鮮烈な映像世界で贈る新世代SFスリラーの衝撃作! 

父親が起こした事故で、母親と自らの右腕を亡くした少女。

モダンなつくりの建物に、父親と言葉をしゃべる犬(ママと呼んでいる)と暮らしている。

父が森で倒れていたという姉弟を連れて帰り、不穏な雰囲気が。

森の中には、黒い立方体があり、これがタイムトラベルを仕掛けてくる。

ゆったりとした流れ、突如訪れる悲劇。

何か起こりそうな雰囲気がじりじり。

そして、タイムマシン。

まあ、変わった映画好きならいざ知らず、まこと眠い映画。

奇をてらっている割に,不可解。

章立てされているが、理解しずらい。

タイムマシンで、事故前に戻りたいのだろうか?

 

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「ゲット・アライブ」、 冴えない詐欺師チーム VS 極悪非道 のギャング集団.!

2018-07-31 09:34:58 | スペイン映画

おすすめ度 ☆☆

スペイン・アルゼンチン合作 舞台はアルゼンチン

「未体験ゾーンの映画たち2018」上映作品

娼婦と組んで、美人局をしているレオ、ターゲットの男がギャングに襲われる現場を目撃してしまう。

おまけに、秘密のデータが入ったファイルを手に入れてしまい、ギャングに狙われる羽目に。

ギャングのボスは、最強の殺し屋を雇い、レオは兄や仲間に助けを求める。

ユダヤ教とロックバンドのKISSをねたに話を膨らませている。

殺し屋の弾があたらないなど、コメディ要素も。

まあ、ドンパチは派手で、気晴らしにはいいかも。

でも生ぬるい。

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「しあわせな人生の選択」、末期がんの友人を訪ねた親友の4日間の滞留!

2018-04-01 17:19:06 | スペイン映画

おすすめ度 ☆☆☆

人生について考えたい方 ☆☆☆★

スペイン・アルゼンチン合作 R15+

スペイン版アカデミー賞といわれる第30回ゴヤ賞で作品賞、監督賞、主演男優賞、助演男優賞、脚本賞の5部門を受賞。

友人フリアンが末期がんだと知って、カナダからやってきたトマス。

4日間の逗留中に起こる様々な出来事。

まさに終活。

ただ、中年のおっさん二人、それも死を前にしての話だけに、地味といえば地味、ただ、なかなかペーソスのある出来なので、ほろっとさせられる。

4日とは言いながら、犬の預け先探し、息子と出会いのためアムステルダムへ。

そして、この映画の原題でもある犬の「トーマス」。

一番大事にしていた犬を友に預けて、一安心。

フリアンは、役者をしているだけあって、いろいろ交際もあり、演技もある。

トマスとフリアンのいとことの情交は愛嬌か。

アルゼンチン移民という設定が、どういう意味を持つのか。知りたいところだが。



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「ゴッド・セイブ・アス マドリード連続老女強姦殺人事件」、二人の刑事が捜査に当たる!

2018-03-23 17:19:56 | スペイン映画

おすすめ度 ☆☆

「ワールド・エクストリーム・シネマ(WEC)2017」上映後、DVD化

ゴヤ賞では作品賞など6部門にノミネートされ、アラモが主演男優賞を受賞するなど、各国映画祭で評判の映画。

暴力的な刑事と吃音の理知的な刑事のバディものだが。

なかなかかみ合わない二人。これが魅力なのか?

連続老婆強姦殺人事件。犯人は巨根とのこと。まさに異常犯罪。

老婆の全裸の死体が並べられた死体安置所。ちょっとリアルすぎ。

事件そのものは、解決せず、上層部は、法王の来訪を前に、事件をもみつぶそうとする。

熱血漢の二人、捜査を続ける。

一方、二人の刑事の日常が描かれる。暴力刑事の家族愛や、吃音刑事の恋愛など。

犯人は、途中で明かされるが、母子の関係と、宗教上の問題が絡んでいる。

ちょっと、日本人には、なじめない映画だ。

 

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「ロープ 戦場の生命線」、それは紛争地帯のありふれた一日!

2018-02-17 17:44:23 | スペイン映画

おすすめ度 ☆☆☆★ (劇場鑑賞)

国際活動に興味ある方 ☆☆☆☆

たったロープ一本のあれこれで、106分の佳作。

1995年、ボスニア紛争停戦直後のバルカン半島の山岳地帯。

このボスニア紛争の実情については、ちょと、難しくて日本人には理解し辛い面がある。

ただ、映画は、深くかかわらず、必要な情報を提供してくれるので迷うことはない。

映画の主役たちは、「国境なき水と衛生管理団」の面々、各国の寄せ集めだ。

要は、現地の水と衛星の環境改善が主任務。

井戸に死体があり、水が使えない。死体を引き上げるが、水分を含んで重すぎて、ロープが切れてしまう。

そこで、ロープ探しを始めるのだが、この土地の現状から、ロープがあるのに手に入らない。

サッカーボールでいじめられていた少年を助け、これがロープにつながるが、ここにも一悲劇が。

この少年のエピソードが一番胸に響く。(少年は一家惨殺の事実を知らない)

やっと、ロープが手に入り引き上げが始まると、国連から横やりが。

途中、道路に地雷が埋められているので、走行に注意が必要、なのに道の真ん中に動物の死体が。

アクションや血しぶきなど一切ないのに、平和を訴える力は強い。

辛辣なコメディ要素が多いが、展開がスローなので、要注意。

「トラフィック」のベニチオ・デル・トロ、「ショーシャンクの空に」のティム・ロビンス、「オブリビオン」のオルガ・キュリレンコ、「ゼロの未来」のメラニー・ティエリーら豪華キャスト。

 

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