ひろの映画見たまま

映画にワクワク

実録。連合赤軍 あさま山荘への道程(みち)

2008-04-02 20:16:46 | 映画
あの、連合赤軍のあさま山荘事件のドキュメンタリーだ。

フィクションも入っているらしいが、

ずっと、連合赤軍などにかかわってきた若松孝二監督作品だけに、迫真力がある。

原田芳雄のナレーションと、当時の実録映像で、

時代背景と、学生運動のたかまり、そして分裂。

国際化する赤軍への発展などが語られる。

こうした思想的背景のもと

グループとして活動していく過激派。

強盗をして、金と銃を手に入れる。

山荘での射撃と行軍の訓練。

さらに、リンチ事件が起きる。

この部分は、フィクションだろうが、

脚本のせいもあり、かなり迫真的に殺人事件へと発展する様は

説得力を持ち、人間の狂気が集団となって

「総括」という名のもとに殺人が行われていく。

そして最後の浅間山荘事件へとつながり、

このシーンも迫力がある。

赤軍を賛美しているわけではないが、理解している目がある。

それゆえ、映画は気持ちよく見られる。

勿論、残酷なシーンも多く目をそむけたくなるが。

たとえば、自らの手で、自らを傷つけるリンチのシーンは

人間の尊厳をずたずたにする狂気がある。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする