ひろの映画見たまま

映画にワクワク

「ハウス・ジャック・ビルト」、強迫性障害の殺人鬼、ジャック、12年間の告白!

2024-07-24 21:58:03 | ヨーロッパ映画

おすすめ度 ☆☆☆★

デンマーク・フランス・ドイツ・スウェーデン合作   R18+

理性と狂気をあわせ持つシリアルキラーの内なる葛藤と欲望を過激描写の連続で描いたサイコスリラー。

魅了され、狂わされ、果てしなく堕ちる――

1970年代の米ワシントン州。建築家になる夢を持つハンサムな独身の技師ジャックはあるきっかけか
らアートを創作するかのように殺人に没頭する・・・。彼の5つのエピソードを通じて明かされる、
“ジャックの家"を建てるまでのシリアルキラー12年間の軌跡。

ひねりのきいたシリアルキラームービー。正直ハっとさせられる所はとても多かった。街灯の影の話だとか、光の中に闇があるネガの話だとか。博識で少し不器用でどこか魅力的なジャックに知らぬ間に愛着がわいている事に最後で気付く。

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「トリとロキタ」、離れたくないただそれだけ!

2024-07-24 16:03:21 | ヨーロッパ映画

おすすめ度 ☆☆☆☆

ベルギー・フランス合作

2022年・第75回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品され、75周年記念大賞を受賞。

ビザを取得してアパートを借りて介護ヘルパーとして働く。そんなごくごく真っ当で小さな望みを叶えようとした果てに、トリとロキタに訪れるトラジックな顛末に胸を締めつけられる。画面の暗転とともに流れる二人の歌う劇中歌がただただ切ない。

分断が進む世界において、祖国を追われた者はどこへ行くことができるのか。いまの世界が直面する、人間の尊厳の重要性を突き付ける。
ロシアによるウクライナ侵攻をはじめ、分断が進む世界で、アフリカ、中東、ウクライナと祖国を追われた者はどこで安息を得られるのか。
もはや対岸の火事ではなく、いま、世界が直面している、人間の尊厳の在り方を突き付ける。
ダルデンヌ作品で初めて、怒りまでをもにじませ、観客の良心を震わせる、シンプルでいて、これまでにない強靭な傑作が誕生した。

ベルギー。いずれもアフリカ出身であるカメルーン生まれの少女ロキタとベナン生まれの年下の少年トリは、母国からヨーロッパに向かう途中で出会い、ロキタはすでにビザを持つトリの姉だと偽って自身もビザを取得しようとする。2人はイタリア料理店のシェフ、ベティムから麻薬の運び屋の仕事を請け負うが、偽造ビザの入手を急いだロキタは人里離れた工場で大麻を栽培する仕事をベティムから紹介され、そこで働くことになるが……。

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