おすすめ度 ☆☆☆
豊臣秀吉の朝鮮出兵を阻んだイ・スンシンを描くシリーズ第3作。本作では、冒頭で秀吉が没し、撤退を通達された小西行長、島津義弘らの日本水軍を殲滅するべく包囲を固める朝鮮水軍との最終決戦が描かれる。
太閤記などは何度も映像化されても、朝鮮出兵についての日本作品はあまりないこともあり、朝鮮・明の連合軍と日本水軍がどう戦ったなど興味深く見た。
前半は戦争の始まるきっかけ作りのような感じで、かなりかったるい展開。しかし、後半の海上バトルはハリウッド映画に負けないような迫力がある。
本編の半分以上は怒涛の海戦シーンが占めており、息もつかせぬ攻防が展開する壮絶バトルはまさに圧巻。そして激戦の果てに明かされるイ・スンシンの真意と悲痛な覚悟は、悠久の歴史を超えて《英雄伝説》の最後を飾るにふさわしい熱い感動を与えてくれる。