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おすすめ度 ☆☆☆
エロス映画、哲学映画好き ☆☆☆☆
1970年作品 ATG作品
日本的風土の中での近親相姦を通じて、人間の精神の原鉱を探ろうとした意欲作。脚本は「水で書かれた物語」の石堂淑朗のオリジナル。
監督は、実相寺昭雄
その研ぎ澄まされた映像は鮮烈。ロングショットとアップ。カメラアングルは見事。
白黒映像は、光と影を強調。ハイキータッチと不協和音が映像をたたき込む。
滋賀県が舞台で、寺が主舞台。当時の風俗も垣間見れる。
主人公の正夫、父の営む商家を嫌い、仏像師にあこがれる。
姉と近親相姦、やがて妊娠、書生と結婚させるが、この事実を知った書生は自殺。
一方、仏像師に弟子入り、師匠の後妻といい仲に、そして師匠と三人で。
この事実をとがめる寺の若い僧侶と哲学論争。
その倫理観とエロスの映像は、当時評判となった。
まさに「無常」の映画だ。
主演田村亮、司美智子、田中三津子。
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