おすすめ度 ☆☆☆★
松本優作監督が、それぞれ孤独を抱える男女3人の絆とひとりの少年の成長を描いたドラマ。
「とんび」の白鳥晴都が主演を務め、「ある船頭の話」の川島鈴遥がヒロイン・詩織、オダギリジョーがホームレスの坂本を演じる。
児童養護施設で母の迎えを待ちながら暮らす優太は、ある日偶然母の居場所を知る。母に会うため施設を抜け出す優太だったが、たどり着いた先で見たのは、同居する男に依存し自堕落な生活を送る母の姿だった。
絶望に苛まれ当てもなく海辺を歩く優太は、軽トラックで暮らすホームレスの男・坂本に出会う。坂本は何も聞かず優太を受け入れ、2人はわずかな日銭を稼ぎながら寝食をともにするように。裕福な家庭に生まれながらも居場所がない少女・詩織とも知り合い、心優しい彼女にひかれていく優太だったが……。
前半の施設での優太(黙して語らず、皆と乖離)、中盤の母親との面会(男に溺れる自堕落な母親)に比べ、ホームレスのオダギリジョーが加わってから、俄然動き出す。
オダギリのキャラが光っていくる。
小悪に参加しながら生きがいを見出していく。仲間になった女子高生。この三人の絡みが光っている。
最後、全部ぼくのせいは、ちょっと浮いたセリフ。バックに流れる歌がいい。
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