ひろの映画見たまま

映画にワクワク

ボルベール<帰郷>

2007-07-05 17:11:04 | 映画
何とも美しくて力強い女性の誕生だ。

ペネロペ・クルス。

ボルベールでは、娘を抱え、叔母の葬儀に参列する。

スペイン・ラマンチャでは、女性は自らの墓を建て、墓をきれいにする。

死者に対する思い入れが強い。

娘が父にセックスを迫られ、ナイフで殺してしまう。

娘に相談された母は、まず冷蔵庫に死体を隠し、

隣のレストランを臨時に開業し、手伝ってくれた人に頼んで、死体を夫が好きだった川べりに埋める。

それは、自分も父に犯され娘を産んだ過去があるからだ。

そんな不幸にも、敢然と立ち向かい、美貌の上に

レストランのパーティでは、タンゴ<帰郷>を歌う。

彼女の母は死んだことになっていたが、生きていた。

かなしい男と女の確執ゆえに事件を起こした母。

でも家族のきずなは強い。

女を描けば最高のペドロ・アルモドバルの作品だ。

人生の機微を描いた傑作だ。
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輝ける女たち

2007-07-03 19:51:27 | 映画
久しぶりにフランス映画を堪能した気がする。

60年代から80年代までのシャンソンが舞台で歌われるからだ。

小さな町のキャバレー、そこで歌う歌姫は、エマニュエルべアールが扮する。

歌は本人が歌っているのかは知らないが。

最近はめっきりきかなくなった有名な歌が多い。

エンドロールでは、ほろりとした。

映画は、キャバレーの劇場主が突然死んで、その葬儀に集まった

家族が、それぞれの思惑と過去を引きずって、人生を語る。

さらに、劇場主の最期をみとった女性(カトリーヌ・ドヌーブが貫録を見せる)が現れ、話は複雑に。

もつれた、家族関係が話をややこしくして、ちょっとわかりにくいが、

手品師やミニサーカスなどフランスらしい雰囲気が

恋のさや当てとともに、結構楽しく描かれている。

ただ、フランス嫌いの人には辟易かも。
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ダイハード4.0

2007-07-01 10:06:26 | 映画
久しぶりにスカッとした。

12年ぶりだというダイハードのジョン・マクレーンが帰ってきた。

離婚して、娘にもうざがられて、何が生きがいか。

そんなとき、また大きな事件が彼を巻き込んだ。

相手は、コンピューターを操作して、アメリカ中を混乱させ、

一儲けしようとの集団だ。

FBIがその「コンピューターお宅」を調べようとしたときに、

彼(お宅)を狙うプロ集団がいて、ジョンが巻き込まれる。

とらわれるはずだった、コンピューターお宅を同道して

敵と対峙するが、敵はあらゆる情報網を駆使して

彼らの素生や居場所まで突き止めてしまう。

情報的には、裸にされた状態で一人(いやコンピュータお宅」を同行して)

敵の裏をかき、単身攻撃に当たる。

なぜか、大組織のFBIがまどろっこしく見える。

話は、コンピューター操作が中心だが、

アクションのほうは、建物から建物への移動や、大爆発、

カーアクション、エレベーターでの格闘

銃撃戦から、戦闘機まで出撃し、それこそダイハードだ。

はなしのつじつまもおおよそあっていれば、あとは野となれ、

人質事件となって、娘を助けるお父さんの大奮闘となる。

次から次へと、息つく暇のない冒険話におなかいっぱいだ。

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