名言名句(370)
「備えあれば患(うれい)なし」『左 伝』
万一の時を考えて、この言葉を座右の銘にしている人が意外に
多いのには驚きます。日頃から十分準備を尽くしていたならば、
万一、思わぬ災難に見舞われても、心配することはない、の意
味で、銀行関係でも、預金獲得にこの言葉を使う例を目にする
ことがあります。今は、預金獲得より保険勧誘の言葉かも知れ
ない。ところで、日本は地震国。「非常災害用の持出袋の中身
を点検しておけよ」と、口やかましい男が細君に言いますと、
「あなたの胃袋も点検した方がよさそうねえ」と、やり返され
たという話があります。災害にしても病気にしても、十分な事
前準備を整えることは、日常生活上の必須条件です。
歳時記
二百十日
9月1日。立春から数えて210日目。
この時季は稲が開花・結実する大事なときですが、
台風が相次いで襲来し、農作物が被害を受けてしまうことがよくあり、
厄日とか荒れ日などといわれています。
一つの目安として警戒を呼びかけていたようです。
立春から数えて220日目の二百二十日も厄日と考えられています。
二百十日は伊勢の船乗りたちが長年の経験によって凶日としたと
いわれています、雑節として暦に記載されたのは江戸時代で、
八十八夜とほぼ同じ頃です。
先人たちの経験に基づいた生活の知恵が暦となっているのです。
農作物を風雨の被害から守るため、各地で風鎮めの儀式や祭が
行われていて、風祭りもその一つです。
=====================================
9月から咲く花「彼岸花(ひがんばな)」
開花時期は、 9/15 ~ 9/末頃。
・原産地中国。
・ちょうど秋のお彼岸の頃に咲く。
★お彼岸の時期
春のお彼岸
= 春分の日を含む、前後7日間
= 3/17頃~3/23頃
(彼岸の入り~彼岸の明け)
秋のお彼岸
= 秋分の日を含む、前後7日間
= 9/20頃~9/26頃
(彼岸の入り~彼岸の明け)
お彼岸の頃は、
昼と夜の時間が12時間ずつで
同じになり、
太陽は真東から昇って真西に沈む。
★彼岸(ひがん)と此岸(しがん)
彼岸 = 浄土
(向こう岸。極楽浄土。
仏教では
彼岸はちょうど西方にある、
と考えられてきた)
此岸 = 現世
(こちら側の世の中。
迷いが満ちた世界)
・「暑さ寒さも彼岸まで」。
ちょっと涼しくなってきた
9月中旬頃、
突然茎が伸びてきて
鮮やかな色の花を咲かせ、
数日で花が終わって茎だけになる。
花が白い種類もある。
(白花曼珠沙華
(しろばなまんじゅしゃげ))。
ちなみに、
黄色いのは鍾馗水仙かも。
・花のあとで葉が伸びてくるが、
冬と春を越して夏近くなると
葉は全く消えてしまう
(不思議♪)。
花と葉を
同時に見ることはできない。
葉のあるときには花はなく、
花のときには葉がない。
このことから韓国では
「サンチョ(相思華)」と呼ぶ。
「花は葉を思い、葉は花を思う」
という意味から。
・根のところには
リコリンという毒があるが、
この毒は
水で何回もさらせばとれるので
昔の人はこの根の部分から
デンプンをとって
飢饉の際の食料とした。
・お彼岸の季節、
田んぼのあぜ道や土手で
見かけることが多いが、
これは、
ノネズミがあぜ道や土手に
穴を開けるのを
彼岸花の毒性のある球根を
植えることで防ぐためとか、
彼岸花の根茎は強いので
田んぼのあぜ部分に植えて
あぜの作りを強くするため、
とか言われている。
田んぼ → 稲(いね)
・別名
「曼珠沙華」(まんじゅしゃげ)
”天上の花”という意味。
おめでたい事が起こる兆しに、
赤い花が天から
ふってくるという
仏教の経典による。
・「路(みち)の辺(へ)の
壱師(いちし)の花の
灼(いちしろ)く
人皆知りぬ わが恋ふる妻」
(壱師の花=彼岸花、
といわれる)
万葉集
柿本人麿
(かきのもとひとまろ)
・東京周辺の見どころ
<巾着田(きんちゃくだ)>
埼玉県飯能(はんのう)の
近くにある、
高麗川(こまがわ)沿いの水田。
日本一の規模の
彼岸花群生地として
知られる。
一面の彼岸花。圧巻。
花見頃9月下旬。
埼玉県日高市高麗本郷。
最寄駅
西武池袋線高麗(こま)駅
(季節の花300より)
「備えあれば患(うれい)なし」『左 伝』
万一の時を考えて、この言葉を座右の銘にしている人が意外に
多いのには驚きます。日頃から十分準備を尽くしていたならば、
万一、思わぬ災難に見舞われても、心配することはない、の意
味で、銀行関係でも、預金獲得にこの言葉を使う例を目にする
ことがあります。今は、預金獲得より保険勧誘の言葉かも知れ
ない。ところで、日本は地震国。「非常災害用の持出袋の中身
を点検しておけよ」と、口やかましい男が細君に言いますと、
「あなたの胃袋も点検した方がよさそうねえ」と、やり返され
たという話があります。災害にしても病気にしても、十分な事
前準備を整えることは、日常生活上の必須条件です。
歳時記
二百十日
9月1日。立春から数えて210日目。
この時季は稲が開花・結実する大事なときですが、
台風が相次いで襲来し、農作物が被害を受けてしまうことがよくあり、
厄日とか荒れ日などといわれています。
一つの目安として警戒を呼びかけていたようです。
立春から数えて220日目の二百二十日も厄日と考えられています。
二百十日は伊勢の船乗りたちが長年の経験によって凶日としたと
いわれています、雑節として暦に記載されたのは江戸時代で、
八十八夜とほぼ同じ頃です。
先人たちの経験に基づいた生活の知恵が暦となっているのです。
農作物を風雨の被害から守るため、各地で風鎮めの儀式や祭が
行われていて、風祭りもその一つです。
=====================================
9月から咲く花「彼岸花(ひがんばな)」
開花時期は、 9/15 ~ 9/末頃。
・原産地中国。
・ちょうど秋のお彼岸の頃に咲く。
★お彼岸の時期
春のお彼岸
= 春分の日を含む、前後7日間
= 3/17頃~3/23頃
(彼岸の入り~彼岸の明け)
秋のお彼岸
= 秋分の日を含む、前後7日間
= 9/20頃~9/26頃
(彼岸の入り~彼岸の明け)
お彼岸の頃は、
昼と夜の時間が12時間ずつで
同じになり、
太陽は真東から昇って真西に沈む。
★彼岸(ひがん)と此岸(しがん)
彼岸 = 浄土
(向こう岸。極楽浄土。
仏教では
彼岸はちょうど西方にある、
と考えられてきた)
此岸 = 現世
(こちら側の世の中。
迷いが満ちた世界)
・「暑さ寒さも彼岸まで」。
ちょっと涼しくなってきた
9月中旬頃、
突然茎が伸びてきて
鮮やかな色の花を咲かせ、
数日で花が終わって茎だけになる。
花が白い種類もある。
(白花曼珠沙華
(しろばなまんじゅしゃげ))。
ちなみに、
黄色いのは鍾馗水仙かも。
・花のあとで葉が伸びてくるが、
冬と春を越して夏近くなると
葉は全く消えてしまう
(不思議♪)。
花と葉を
同時に見ることはできない。
葉のあるときには花はなく、
花のときには葉がない。
このことから韓国では
「サンチョ(相思華)」と呼ぶ。
「花は葉を思い、葉は花を思う」
という意味から。
・根のところには
リコリンという毒があるが、
この毒は
水で何回もさらせばとれるので
昔の人はこの根の部分から
デンプンをとって
飢饉の際の食料とした。
・お彼岸の季節、
田んぼのあぜ道や土手で
見かけることが多いが、
これは、
ノネズミがあぜ道や土手に
穴を開けるのを
彼岸花の毒性のある球根を
植えることで防ぐためとか、
彼岸花の根茎は強いので
田んぼのあぜ部分に植えて
あぜの作りを強くするため、
とか言われている。
田んぼ → 稲(いね)
・別名
「曼珠沙華」(まんじゅしゃげ)
”天上の花”という意味。
おめでたい事が起こる兆しに、
赤い花が天から
ふってくるという
仏教の経典による。
・「路(みち)の辺(へ)の
壱師(いちし)の花の
灼(いちしろ)く
人皆知りぬ わが恋ふる妻」
(壱師の花=彼岸花、
といわれる)
万葉集
柿本人麿
(かきのもとひとまろ)
・東京周辺の見どころ
<巾着田(きんちゃくだ)>
埼玉県飯能(はんのう)の
近くにある、
高麗川(こまがわ)沿いの水田。
日本一の規模の
彼岸花群生地として
知られる。
一面の彼岸花。圧巻。
花見頃9月下旬。
埼玉県日高市高麗本郷。
最寄駅
西武池袋線高麗(こま)駅
(季節の花300より)