季節の花と言葉の花束

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季節の花の紹介と言葉の花束を書いています。

季節の花「薄(すすき)」

2018-09-07 05:33:37 | 暮らし
名言名句(376)

「地獄の沙汰も金次第」『新撰犬筑波集』

この世の中は、金を得るために悪戦苦闘する所であるといっても

いいでしょう。だが、この諺は、どうもこの世の中でではなさそ

うです。あの世の地獄の裁きの場でも、この世の悪業は金次第で

手加減してくれるというのです。庶民的な滑稽をうたった山崎宗

監集編の俳諧集『新撰犬筑波集』に、「聞けばただ地獄の沙汰も

銭なれや」と出ています。中世後期は戦乱の絶えない不安定な時

代でした。そうした混乱の中から、庶民勢力が向上し、新興階級

が現れました。新しい庶民いよる新興階級が、そのころ極度に恐

れていた地獄でさえ、金次第でどうにでもなると言った自信をも

つことも、室町時代という背景を考えると、容易に頷けるところ

です。

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秋の七草「薄(すすき)」

秋の月見のおそなえとして
 欠かせないもの。
 【中秋の名月】(十五夜)には
 収穫物と一緒に供えられるが
 収穫物を悪霊から守り、
 翌年の豊作を祈願する意味がある。
 (【中秋の名月】は下記参照)

・屋根材のほかにも、
 炭俵用、家畜の飼料用
 などとしてもよく利用される。

・ススキの「スス」は、
 葉がまっすぐに
 すくすく立つことを表わし、
 「キ」は芽が萌え出でる意味の
 「萌(キ)」だと言われている。
       (諸説あり)。


・箱根の仙石原や、
 奈良の若草山で行われる
 「山焼き」は、
 ススキを野焼きすること。
 春先に行う。
 この野焼きをしないと、
 ススキの草原には
 次第に樹木が侵入し、
 ススキの原として
 維持することができなくなるので、
 一年に一度全部焼き払って
 ススキ草原を残すようにしている。

・「常磐(ときわ)すすき」
 という種類は
 「すすき」に比べて
 開花が早いため、
 真夏の頃から穂を楽しめる。


・「すすき」は「芒」とも書く。


・別名
 「尾花(おばな)」
   花穂が獣の尾に
   似ていることから。

 「茅(かや)」
   民家の茅葺き屋根
   (かやぶきやね)は、
   この薄などの茎や葉を用いて
   葺(ふ)いた屋根

(季節の花300より)


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