季節の花と言葉の花束

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季節の花の紹介と言葉の花束を書いています。

季節の花「女郎花 (おみなえし)」

2018-09-12 04:42:20 | 暮らし
名言名句(381)

「触らぬ神に祟りなし」『新版歌祭文』

正義感のある社員が、間違ったことを押し付けようとする上役に

食ってかかることがあります。同僚たちも、ミスター正義感に味

方をしたいのですが、身の安全を考えたら、この場を沈黙で過ご

した方がよさそうだと口をつむぐ・・・・といった具合に、自分

自身をごまかすのです。このように、卑怯な立場に身を置く時に

しばしば使う言葉ですが、もともとは、日本人の古来からの信仰

生活における神の祟りを避けることから、この言葉が定着してき

たことも考えられます。近松半二作の浄瑠璃「新版歌祭文」のな

かでは、直接、神の祟りの本質についているわけではありません

が、逃げ越しは、ときに人生を消極的にするということをたまに

は考えてみたいものです。そして勇気の必要性についても、再考

したいものです。

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秋の七草「女郎花 (おみなえし)」

開花時期は、 7/ 5 ~ 10/10頃。
 「秋の七草」だが、
 夏頃から咲いている。
・黄色い清楚な5弁花。
 山野に生える。

・「おみな」は「女」の意、
 「えし」は古語の
 「へし(圧)」で、
 美女を圧倒する美しさから
 名づけられた。

 また、もち米でたく
 ごはん(おこわ)のことを
 「男飯」といったのに対し、
 「粟(あわ)ごはん」
 のことを「女飯」といっていたが、
 花が粟つぶのように
 黄色くつぶつぶしていることから
 「女飯」→「おみなめし」
     →「おみなえし」
 となった、
 との説もある。

・漢字で「女郎花」と
 書くようになったのは
 平安時代のなかば頃から、
 と言われている。


・根は漢方薬になる。

・「男郎花(おとこえし)」
 という花もあり、
 こちらは白い花。
 形はそっくりだが
 女郎花より
 「力強く」見えるとのこと。


・別名
 「粟花」(あわばな)、
   黄色い花が
   粟に似ているから。

 「思い草」(おもいぐさ)。


・8月16日の誕生花(女郎花)
・花言葉は
 「約束を守る」(女郎花)


・「手にとれば
  袖(そで)さへ匂ふ  女郎花
  この白露に 散らまく惜しも」
   万葉集 作者不詳

 「女郎花 秋萩凌ぎ さを鹿の
  露分け鳴かむ
  高円(たかまど)の野そ」
   万葉集 大伴家持

 「さを鹿の
  己が棲む野の 女郎花
  花にあかずと
  音をや鳴くらむ」
   金槐和歌集 源実朝

 「ひょろひょろと
  猶(なお)露けしや 女郎花」
   松尾芭蕉


(季節の花300より)



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