名言名句(618)
「子ら五人破片(かけら)持ち寄り花瓶(はなかめ)をはり
合わすがに亡母(はは)を語れり」『藤岡 武雄』
亡母に対する愛情に溢れた一首といえるでしょう。単に亡母を語る
情景をうたうことは簡単です。「破片持ち寄り花瓶はり合わすがに」
と表現したところに、この短歌の持味があります。幾歳月かののち
に、やがて破片を持ち寄る子供も一人欠け、二人欠けることで
しょう。それを考えると、人の歴史の儚さを痛切に感じます。藤岡
武雄(1926-)は、日本大学大学院を卒業後、現在、三島市に居住、
評伝、歌論集、歌集など、多数の著書を持っている歌人です。ここに
掲げた歌は、第三歌集『雲の肖像』に収められた一首です。「萩の花
こぼるる下に尾をすてて生きるとかかげとパンかじるわれ」といった
ような感覚的な歌もあります。
=========================
5月から咲く花「山法師 (やまぼうし)」
開花時期は、 5/ 5 ~ 6/15頃。
・「山法師」の名前は、
中央の丸い花穂を坊主頭に、
4枚の白い花びらを
白い頭巾に見立て、
比叡山延暦寺の
「山法師」になぞらえた。
・秋には実が
イチゴのように赤く熟す。
・花水木とよく似ているが、
咲く時期が
花水木より2週間ほど遅く、
また、花の先端がとがっている。
(花水木は丸い)
・中国名は「四照花」。
枝いっぱいに花が咲いたときの、
四方を照らす様子を表現している。
・別名
「山桑(やまぐわ)」
実の表面が桑のように
ブツブツしているので。
ちなみに 桑 の
別名も「山桑」。
・6月15日の誕生花(山法師)
・花言葉は「友情」(山法師)
・「この夕(ゆうべ)
柘(つみ)のさ枝の
流れ来(こ)ば
梁(やな)は打たづて
取らずかもあらむ」
柘(つみ)= 山法師
万葉集 作者不詳
(季節の花300より)
「子ら五人破片(かけら)持ち寄り花瓶(はなかめ)をはり
合わすがに亡母(はは)を語れり」『藤岡 武雄』
亡母に対する愛情に溢れた一首といえるでしょう。単に亡母を語る
情景をうたうことは簡単です。「破片持ち寄り花瓶はり合わすがに」
と表現したところに、この短歌の持味があります。幾歳月かののち
に、やがて破片を持ち寄る子供も一人欠け、二人欠けることで
しょう。それを考えると、人の歴史の儚さを痛切に感じます。藤岡
武雄(1926-)は、日本大学大学院を卒業後、現在、三島市に居住、
評伝、歌論集、歌集など、多数の著書を持っている歌人です。ここに
掲げた歌は、第三歌集『雲の肖像』に収められた一首です。「萩の花
こぼるる下に尾をすてて生きるとかかげとパンかじるわれ」といった
ような感覚的な歌もあります。
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5月から咲く花「山法師 (やまぼうし)」
開花時期は、 5/ 5 ~ 6/15頃。
・「山法師」の名前は、
中央の丸い花穂を坊主頭に、
4枚の白い花びらを
白い頭巾に見立て、
比叡山延暦寺の
「山法師」になぞらえた。
・秋には実が
イチゴのように赤く熟す。
・花水木とよく似ているが、
咲く時期が
花水木より2週間ほど遅く、
また、花の先端がとがっている。
(花水木は丸い)
・中国名は「四照花」。
枝いっぱいに花が咲いたときの、
四方を照らす様子を表現している。
・別名
「山桑(やまぐわ)」
実の表面が桑のように
ブツブツしているので。
ちなみに 桑 の
別名も「山桑」。
・6月15日の誕生花(山法師)
・花言葉は「友情」(山法師)
・「この夕(ゆうべ)
柘(つみ)のさ枝の
流れ来(こ)ば
梁(やな)は打たづて
取らずかもあらむ」
柘(つみ)= 山法師
万葉集 作者不詳
(季節の花300より)
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