季節の花と言葉の花束

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季節の花の紹介と言葉の花束を書いています。

季節の花「定家葛 (ていかかずら)」

2019-05-27 04:35:24 | 暮らし
名言名句(635)

「その位に在らざれば、その 政を謀(はか)らず」

『論語・泰伯篇』


ある人が、サラリーマンの世界は、人間が意見を述べたり仕事を

したりするのではなく、椅子が意見を述べ仕事をするというこよを

言っていますが、真実味のある言葉です。ここに掲げた言葉は、

部長は部長の、課長は課長の職務がある、ということではなく、

部長、課長ともにそれぞれの職分があるように、互いの分野を犯し

合わないように、ということです。ということは、知らない分野に

ついては口出ししないほうがよい、ということです。お節介な男に

対する忠告の言葉と言ってもいいでしょう。それだけに、従事する

職分については、他から中傷の入らないように、完璧なものとして

おきたいものです。

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5月から咲く花「定家葛 (ていかかずら)」

開花時期は、 5/15 ~ 9/末頃。
 7月頃いったん花は途絶えるが、
 その後
 新しい枝が伸びてきて
 また開花する。
・スクリュー型の変わった形。
・おいしそうな香りがする。

・薬効   解熱
・薬用部位 葉、茎
・生薬名 「絡石(らくせき)」


★謡曲の「定家」に由来する名前。

 京都を旅していた僧侶が
 夕立にあい、雨宿りで
 駆け込んだところが、
 昔、歌人の「藤原定家」
 (西暦1200年頃の人)が
 建てた家だった。

 どこからか現れた女性が、
 その僧侶を、
 葛(つる)のからんだ
 「式子内親王(平安時代の、
  後白河法皇の第三皇女)」の
 墓に案内し、こう語った。

 ”藤原定家は式子内親王を
  慕い続けていたが、
  内親王は49歳で
  亡くなってしまい、
  定家が式子内親王を想う執心が
  葛となって
  内親王の墓に
  からみついてしまった。
  内親王の霊は
  葛が墓石にからんで
  苦しがっているらしい”

 僧侶はそれを聞き、
 内親王の成仏を願って
 墓の前で読経した。

 じつは、先ほどの女性は
 式子内親王本人の「霊」で、
 僧侶が読経してくれたことで
 成仏できて喜んだ。
 そして、この、からみついた
 「葛」に後年、
 「定家葛」の名前がつけられた。


・「石綱(いわつな)の
  またをちかえり
  青丹(あおに)よし
  奈良の都を また見なむかも」
   万葉集

(季節の花300より)



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