季節の花と言葉の花束

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季節の花の紹介と言葉の花束を書いています。

季節の花「唐種招霊(からたねおがたま)」

2019-05-02 05:07:50 | 暮らし
名言名句(610)

「人参のそぎ身ほのかに透きとうほり あと幾度の春にわふぁ合ふ」『槇 弥生子』

この歌は、女性ならでの一首ともいえます。男歌、女歌のそれぞれの

特色にささえられた歌に接すると、なぜかほっとします。骨太い男性

の歌には生命の実感を味わえますし、繊細な女性の歌からは、精神を

充実させてくれる安らぎを与えられます。この歌のような小さな季節

の発見からは、身近な季節を大切にしようとする生活の向上心が感じ

られ、精神生活を豊かなものとするためにも、いかにその発見が大事

であるかを教えられることにもなります。

槇弥生子(1931-2015)は、二本松学舎大学国文科出身で、この歌

を収めている「太古の魚になりたい」のほか三冊の歌集、歌論集を

出している中堅歌人ですが、彼女の数多い短歌からは、人間の繊細

な感受性を教えられることが多いようです。

歳時記

八十八夜


5月2日。立春から数えて八十八日目。 

春から夏に移る節目の日で、この日から夏の準備を始めます。

「夏も近づく八十八夜~」という歌もあるように、暖かくなって

きます。最近は品種改良などが進み、昔ほど種まきに気を遣う

こともなくなったようですが、かつては八十八夜は種まきの大事

な目安となっていたようです。

「八十八」という字を組み合わせると「米」という字になること

から、農業に従事する人にとっては五穀豊穣を願う特別重要な日

とされてきました。今でも、農耕開始の到来を祝って神事が行わ

れるところがあります。

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5月から咲く花「唐種招霊(からたねおがたま)」

開花時期は、 5/ 1 ~ 6/10頃。
・中国原産(「唐種」の語源)。

・香りがとてもよい♪
 バナナのガムの香りがする♪

・「おがたま」は
 「招霊(おきたま)」の
 ことばに由来する。
 神社などにも
 植えられることがある。
・「唐種小賀玉」とも書く。
・原産国の中国名は
 「含笑花」と書く

(季節の花300より)。



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