人生日訓(243)
「相続はまた太(はなは)だ難し」
良寛の「諸受食文」に出る一句、「ことに知る、身を危うくすることの難きにあたずし
て、始終を全うすることの難きを。故に曰く、相続はまたはなはだ難し」と言っている。
良寛のような立派な求道者でも、こんあことを正直に告白しているところが尊いと
思う。誰でも人間はふとしたことで妙に深く物を考える。心を込めて求道の生活に入
る。生命を張って、決死の気持ちで仏道修行にとりかかる。しかし、残念なことに、そ
の気持ちがなかなか長く続かないのである。初めに思ったほどに処女のような純真
無垢の気持ちがいつの間にやら緩んで来る。外の方に気が動いてしまう。「初心忘
るべからず」というが、その大事な一念発起のエネルギーというものが、なかなかつ
かぬのである。かくして、良寛のような人物にさえ、「相続は、また、はなはだ難し」と
いう嘆息の言葉が出ている。
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2月から咲く花「柊南天(ひいらぎなんてん)」
開花時期は、 2/20 ~ 4/10頃。 ・江戸時代初期に中国から渡来。 ・小さめの黄色い花がたくさん咲く。 (ぶどうのような匂いがする♪) ・葉っぱは柊に似てトゲトゲがある。 (花は柊には似ていない。) ・南天の仲間。 ・花のあとでぶどう色の実をつける。 ・日陰でもよく育つ。
(季節の花300より)