人生日訓(260)
「怒りにまさる不吉の骰子(さい)」
法句経にある言葉。釈迦の住んでいた古代インドでも、賭博が非常に流行していた
らしく、経文にもたびたび賭博師のことが出て来る。彼らは骰子に不吉なものがあ
るのを嫌ったのである。たとえば、トランプのクイン抜きの遊びのとき、誰しもクイン
の札の来るのを嫌って、急いで隣人にとって貰おうとあせるように、不吉なる骰子を
忌み嫌ったのである。そのことにヒントを得て釈迦は情熱にまさる不吉の骰子のさ
いこと、他人に対して腹を立てるのが一番不吉の骰子をころであることを教えられ
た。とりわけ、インドは熱帯国である。こうした熱い国に住んでいるほど多い血質で
ある。すぐ、かっと頭にきてしまう。逆上する。刃物三昧をする。切ったり、はったりが
始まる。こうしたインド人の通弊を知っていた釈迦が腹を立てることが、一番不吉の
骰子であると指摘したことは、大いに思い当たるものがある。
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2月に咲いている花「壇香梅 (だんこうばい)」
3月頃、黄色の花をつける。 ・名前がなんとなく 奥ゆかしくていい♪ 語源は 白檀 を参考。 ・秋には葉っぱは真黄色になる。 ・別名 「鬱金花(うこんばな)」 黄色の花にちなむ。
(季節の花300より)