人生日訓(253)
「男のしわざは女(め)の力なり」
日蓮上人が富木(とき)殿の尼御前に送った建治二年の手紙の一節に出る句。夫の
仕打ちは尼御前の内助の功であるとほめたのである。「煙を見れば火を見る。雨を
見れば竜を見る、男を見れば女を見る」と続いている。釈尊の言葉にも「妻を見れば
夫を知り、夫を見れば、その妻を知る」と言っているものを引用したと思われる。とい
うのは、この世の中に、たった一人で生きていることはできない。人間はお互いに
銘々格別であるが、決して孤立することはできない。みんな他人、はたから規定され
ている。だから、たった一人の成功もなければ、失敗もない。夫のやり方が立派であ
るのは、もちろん、当人の心持が中心ではあるが、その夫の気持ちを引き立てている
のは、一番、夫に身近な規定をしている妻女の働きである。
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2月に咲いている花「金盞花 (きんせんか)」
南ヨーロッパの 地中海沿岸地方原産。 江戸時代の末に 中国から渡来した。 ・春の南房総でたくさん栽培される。 ・日の出とともに開き 夜には花を閉じる。 ・オレンジ色が鮮やか。 黄色いのもある。 ・花びらが一重で、 冬に咲く黄色の小さな花のことを 「カレンデュラ」 の名前で呼ぶこともある。 (「冬知らず」 「寒咲きキンセンカ」 「カレン」 などの園芸名で 呼ばれることもある) ・ハーブの一種。 ヨーロッパでは古くから 食用や薬用に使われてきた。 また、サフランの代わりに、 着色料や 髪を染めるのにも使用された。 ・薬効 消化不良、皮膚の炎症 ・薬用部位 花 ・生薬名 「金盞花(きんせんか)」 ・「金盞花」の名前は、 花が黄金色で 「盞」(さかずき)のような形を していることに由来。 また、隋(ずい)の国の 統一前の「梁(りょう)」の国の 魚弘(ぎょこう)さんが、 かけすごろくに勝ったときに、 金銭でもらうよりも 珍しい花でもらいたい ということで この花をもらい、 そのため、この花は「金銭花」と 呼ばれるようになった、 という話もある。 (その後「金銭花」が 「金盞花」に変化) ・別名 「長春花(ちょうしゅんか)」 「ポットマリーゴールド」
(季節の花300より)