人生日訓(480)
「店の気品とは」
側にいる女店員にちょっと尋ねる。その返事がどこまでもお客を本位にして親
切な言葉である。押しつけがましさがない。お客の希望を相手の身になって理
解しようとしてくれる。お客の個人のことに立ち入り過ぎずに、それでいてお
客の立場をよく察してくれている。決してお客に早く買うことの決心を催促し
たり、深追いをしない。「いつお買い上げを頂いてもいいのだ」という自信と
作法を崩さない。このときに、しみじみ、その店の風格というか、店の気品に
ひかれて、つい余計な物までも二つ三つ出来心で買ってしまう。買いよい店な
のである。
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10月に咲いている花「藤袴(ふじばかま)」
開花時期は、10/ 1 ~ 11/25頃。 ・小さいピンク色の花が たくさん咲く。 ・花の色が藤(ふじ)色で、 花弁の形が袴(はかま)のようで あることから、この名前に。 ・全体に桜餅のような香りがする。 ・平安時代の女性は、 これを干した茎や 葉っぱを水につけて髪を洗った。 また、防虫剤、芳香剤、 お茶などにも利用した。 ・葉が3深裂するのが特徴。 ほとんど 別の葉っぱのように見えて、 元は一つの葉っぱ。 ・秋の七草のひとつ。 ・薬効 神経痛(入浴剤にする) ・薬用部位 つぼみがついた全草 ・生薬名 「蘭草(らんそう)」 ・「藤袴 きて脱ぎかけし 主や誰 問へどこたへず 野辺(のべ)の秋風」 金槐和歌集 源実朝
(季節の花300より)