季節の花と言葉の花束

写真付きで季節の花や言葉の意味をを書くならgooブログ

季節の花の紹介と言葉の花束を書いています。

季節の花「全手葉椎 (まてばしい」

2018-06-20 04:40:12 | 暮らし
言名句(285)

「一夫耕さざれば天下必ずその饑(き)を受け、

一婦織らざれば天下必ずその寒を愛く」『潜夫論(せんぷりん)』



一人の農夫が田畑を耕さないと、世の中の人は必ずそれだけ

飢えることになるし、一人の農婦が機を織らないと、世の中

の人はそれだけ相応の寒さに耐えなければならないというこ

とです。

『潜夫論』は、後漢の末の政治、社会、風俗を、儒教などを

基として論じた書で、王府の編集になります。この俺が、

この私が働かなければ、会社の歯車は狂ってくる。それは、

ひいては、世間の人の生活に影響することになるのだという

自意識を持った職場人は何人いるでしょう。会社の存在は考え

ても、社会生活の影響まで考慮の内に入れないのが普通です。

これは無理のない事かも知れません。もしも、自分と仕事の関わ

り合いが社会生活へのつながりへまで広がることを想像すると、

働くことがどれだけ楽しくなるでしょう。

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6月から咲く花「全手葉椎 (まてばしい」

開花時期は、 6/ 1 ~ 6/20頃。
・「馬刀葉椎」とも書く。
・この全手葉椎や
 白樫(しらかし)などを
 総称して「樫(かし)類」と呼ぶ。

・街路樹に植えられることが多い。
・葉っぱが黄緑色で
 花の色と似ているため、
 花はあまり目立たない。

・花が咲いたあと、
 "翌年"の夏頃から
 実がふくらみだして
 「どんぐり」になる。
 「杼」の字で
 ”どんぐり”と読むらしい。

・「橡(つるばみ)」■
  → 色 いろいろ へ

・別名
 「薩摩椎」(さつまじい)。



(季節の花300より)

















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季節の花「栗」

2018-06-19 05:05:59 | 暮らし
大阪の被災地の皆様、地震お見舞い申し上げます。亡くなられた方のご冥福をお祈り申し上げます。

名言名句(284)

「位、卑(いや)しくして言高きは罪なり」『孟子』


地位の高くない者が高い地位の者のように偉ぶったことを

言うのは罪悪である、の意味。

『孟子』は、中国、戦国時代の儒教哲学者孟子(前372-289、

名は軻)が弟子に説いた人道教訓や性善説に基づいた人義道

徳のの問答書で、この言葉は、『孟子』の趣旨をそのもの

ズバリで掲げたような内容です。「卑しくして」というと、

何だかいやらしい言葉のように感じられますが、いやしいと

いう意味の他に、身分や地位の低い意味もあり、この場合は

後者です。言葉遣いは、それぞれの地位に応じて使い分ける

ことです。そこから、敬語が生まれたりするのです。会社に

入ったばかりの者が、地位をわきまえないで横柄な言葉を吐

くのは、会社の秩序を乱すことになります。このことから、

会社の秩序というものは、言葉の使い方から始まるのである、

と言っても良いでしょう。

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6月から咲く花「栗」

開花時期は、 6/ 1 ~ 6/20頃。
・芳香がある。
・実(み)は、
 あの”針山”の栗になる。
 触ると痛い。

・落ちた実が
 石のようであることから、
 小石を意味する古語「くり」から
 この名になったらしい。

・「桃 栗 3年、柿8年、

  梅は酸い酸い13年、

  柚子は大馬鹿18年、

  林檎ニコニコ25年」。

 実を結ぶ時期のこと。
 何事も、時期が
 来なくてはできない
 というたとえ。


・フランス語では
 「Marron」(マロン)♪

            ↑ 上へ

・「行く秋や
  手をひろげたる 栗のいが」
   松尾芭蕉

 「栗拾ひ
  ねんねんころり 云いながら」
   小林一茶

 「逗留(とうりゅう)の
  窓に落つるや 栗の花」
   向井去来

 「月夜見(つきよみ)の
  光を待ちて 帰りませ
  山路は栗の いがの多きに」
   良寛


(季節の花300より)




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季節の花「立葵 (たちあおい)」

2018-06-18 07:10:58 | 暮らし
名言名句(283)

「大小は小人(しょうじん)の過を責めず」『古詩源』
大人とは、大徳ある人ということ。小人は、徳のない人のことで、

の高い人は、徳のない人の過ちを責めないものである、の意味。

ひらたくいうと、教養があり品性のある人は、無思慮で品性の

劣った人の過失を責めない、ということです。大徳ある人の度量

の広さを言っています。職場の秩序や仕事の能力を妨害するよう

な行動を取る部下に対して厳格な態度でのぞまなければなりませ

んが、そういうことのない部下に対しては、仕事ののめりこみが

少々遅かったり、小さなミスを犯すくらいであれば、極度に厳格

な態度をとるのは考えものです。監督者が心に刻んでおきたい文

句ともいえるでしょう。それに、監督者は、大人を理想としてい

るものです。

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5月から咲いている花「立葵 (たちあおい)」

開花時期は、 5/25 ~ 8/末頃。
・小アジア、または中国の原産。
・中国の唐の代以前は
「蜀葵(しょくき)」の
名前で名花とされた。
日本では、
平安時代は「唐葵」と呼ばれたが
江戸時代に今の「立葵」になった。
・人の背丈以上になり、
ぐんぐん伸びる。


・「葵」とはふつう、
この「立葵」のことを指すらしい。
「あおい」は、葉がどんどん
太陽の方に向かうところから、
「あうひ」(仰日)の意。

京都で毎年5月中旬に行われる
「葵祭り(あおいまつり)」の
「葵」は
この「立葵」ではなく、
江戸徳川家の紋所として知られる、
「双葉葵(ふたばあおい)」
のこと。


・別名
「葵(あおい)」
「花葵(はなあおい)」
「梅雨葵(つゆあおい)」
「唐葵(からあおい)」

「ホリホック」
「ホリーホック」
英名。
”ホリーホック聖地”から
きており、
12世紀頃の十字軍が
シリアからこの花を
持ち帰ったことから。


・「梨棗(なしなつめ)
黍(きみ)に
粟(あは)嗣(つ)ぎ
延(は)ふ 田葛(くず)の
後も逢(あ)はむと
葵(あふひ)花咲く」
万葉集

「くやしくぞ
つみをかしける あふひ草
袖のゆるせる
かざしならぬに」
  源氏物語 柏木

(季節の花300より)


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季節の花「鼠黐 (ねずみもち)」

2018-06-17 05:06:53 | 暮らし
名言名句(282)

「おどろきを忘れない」『光 秋』

周りの物事を、ごく普通の目で見て過ぎる生活は、変化に乏しく、

向上心を誘われません。若い人たちに対する講演を頼まれたとき、

私は、常に、驚きの目を持つように、ということをいいます。演題

がなんであれ、この一項目を入れます。なぜなら、毎日の生活を張

りのあるものに、するためには、周囲の様々なもの、出来事の中か

ら、これまで自分で感じていた以外のものの発見によって、更に一

歩、自分の感性を磨き、育てることが出来るからです。そのために

は、いつも、新鮮な気持ちで、子供のような驚きと興味をもつこと

大切です。何を見ても驚かない、興味を抱けないという人は、人間

としての退化をたどることになるでしょう。今日よりも明日、あす

よりもあさってへと、人は、今現在の自分よりも一歩も二歩も、

いや、何歩も先の進歩した姿を望みます。そのために、驚きの目を

忘れないで、驚いたのちに興味をもち、興味をもったら深く探って

みる姿勢を持ちたいものです。

歳時記

父の日

父に感謝を表す日。アメリカのドット夫人が『母の日』にならって、

父親に感謝するために白いバラを送ったのが始まり。


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5月から咲いている花「鼠黐 (ねずみもち)」

開花時期は、 5/25 ~ 6/20頃。

・実が「鼠のフン」に、
 葉が「黐の木」に
 似ていることからこの名に。

 「黐の木」は、
  鼠黐に似た木。
  樹皮から、小鳥や虫を
  捕る鳥黐(とりもち)を
  採取することから
  「黐の木」の名になった。


・開花時期
 いぼたの木 → 鼠黐 → 唐鼠黐
  (5月頃)  (6月頃)  (7月頃)

・花序(花をつけた枝)の大小
 いぼたの木 < 鼠黐 < 唐鼠黐
  (小)    (中)   (大)

・葉っぱ
 いぼたの木 - 鼠黐 - 唐鼠黐
(しわしわ) (ピカピカ) (ピカピカ)



(季節の花300より)



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季節の花「金鶏菊 (きんけいぎく)」

2018-06-16 03:58:58 | 暮らし
名言名句(281)

「多忙な蜜蜂には悲しんでいる暇つぶしはない」『ブレイク』

忙しいサラリーマンを激励するようなニュアンスがあります。

健康で、次から次へと仕事に追われいるビジネスマンを称え

ているような意味合いもあります。花から花へと密を集める

ために飛んで回る蜜蜂には、働くための忙しさで、物事に対

して悲しんだりしている暇がない、という意味で、蜜蜂が擬

人化されています。仮に感傷に浸るような暇があったとして

も、仕事の上での感傷は禁物です。ビジネスは、感傷抜きで

やらなければ、いい成果は得られないからです。要するに、

一生懸命働いていれば、感傷の入り込む余地はないのであっ

て、その様子は、蜜蜂の勤勉ぶりに似て、美しく、頼もしく

感じられるものであると言えるでしょう。ときに、上役の非

情さが憎らしく受け止められることがあっても、それは、

その上役の蜜蜂のような働きぶりがそうさせるものだと思う

ことで反省も生まれてきます。

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5月から咲いている花「金鶏菊 (きんけいぎく)」

開花時期は、 5/20 ~ 8/10頃。
・花のつぼみがまん丸なのが特徴的。
・美しい花の色、姿、
 大きさなどから、
 「金鶏
  (きんけい:体の黄色い鳥)」
 を想像して命名された。


・「金鶏菊」の近縁種に
 「大金鶏菊
  (おおきんけいぎく)」と
 「細葉波斯菊
  (ほそばはるしゃぎく)」
  がある。

 「金鶏菊」は、
  花の中央部まわりに
  紫色の模様があるが、
 「大金鶏菊」にはそれがない。
 また、
 「細葉波斯菊」は
 「大金鶏菊」とよく似ており、
  区別がつきにくい。
 さらに、
 「細葉波斯菊」のことを
 「金鶏菊」と呼ぶことが多く、
 ますますわかりにくく
 なっているのが実状のようだ。

 掲載写真は、
 「大金鶏菊」または
 「細葉波斯菊」の
 どちらかだと思います。
 (ページ名は広く
  「金鶏菊」にしました)


・別名
 「コレオプシス」 学名から。


(季節の花300より)


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