町田営業所業務日報

地元周辺の鉄道・バス車両について気紛れに綴ります。

205系に変わる新たな主・武蔵野線E231系0番台

2021年01月01日 | JR東日本

新年明けましておめでとうございます。昨年は新型コロナウイルスの影響で悲惨な年になってしまいましたが、今年からは日常が少しずつ世界に戻って来るような穏やかな年になる事を願いたいものです。

2021年最初の記事は、昨今の状況もあり撮影に行く機会が激減していたのですが昨年に撮影していたものの中から205系の完全置き換えを達成し新たな武蔵野線の主力になったE231系0番台です。

2000年より量産が開始され、長らく中央総武緩行線の顔だったE231系ですが、山手線にE235系の導入が決定すると同線向けだった500番台を中央総武緩行線に転用し、玉突きで捻出されるE231系・209500番台を武蔵野線・八高線〜川越線に転用することになり、E231系でE231系を置き換える珍しい事例になりました。武蔵野線では中間の付随車2両を抜いた8両編成で運用され、拡幅車体で収容力が向上しています。

東京駅京葉地下ホームに停車中のE231系。中央総武緩行線時代は千葉〜三鷹(朝夕は立川まで)の運用で東京駅に来ることはありませんでしたが、武蔵野線に転属し定期列車で乗り入れが実現しています。

武蔵野線転用直前にはVVVFインバータ制御装置の更新が実施されましたが、車内は特に手を加えられないまま登場時以来の姿を保ちます。209系500番台とは窓ピラー位置やガラスの色が違うので容易に判別出来ますね。

209系から始まった1段LED式の車内案内表示器も表示内容の改修を行い継続使用されています。旅客の目には見えませんが戸閉装置も安全性向上の為に新品に換装されました。

登場から20年を待たずに置き換えられ転用されて来たグループではありますが、東京駅乗り入れを果たし著名な観光地を結んで走行する現在の環境はなかなか華々しい活躍ぶりと言えるでしょう。

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205系5000番台、武蔵野線での運用終了。全編成がインドネシアへ

2020年10月20日 | JR東日本

E231系の転入により置き換えが進行していた武蔵野線の2055000番台が1019日の01E運用を以て定期運用を終了しました。これにより、長らく通勤輸送の主力だった205系は東京都心部から撤退になりました。

最後まで残ったのはM20編成ですが、走行中の写真が無かったので類似の編成を組むM5編成で代用です・・・()両端のクハ205204-31は元山手車31編成、モハ205204-5033は山手車59編成、サハ205-206207は川越車15編成、モハ205204-5040は山手車60編成と元の編成が異なっているのが特徴で、20052006年に検査周期の都合からM17編成と23号車を、M20編成からは67号車を交換した為にこのような組成になりました。2020年1月25日に運用離脱し現在はインドネシアのジャカルタで編成組み換え工事を受け活躍しています。

南船橋駅で折り返しを待つM20編成。武蔵野線の205系で最終編成になりました。M20編成の両端先頭車はクハ204・205-5で1985年に側面窓をラッチ式二段窓から下降式窓に設計変更した量産車の第一陣です。1990年代以降、急速に車両の置き換えサイクルが早くなったJR東日本管内の車両で登場から引退まで都心乗り入れを35年に渡り続けたのは実に強運な車両と言えます。

元山手車と川越車の大きな差異であるドア窓の違いが分かる場面。分割民営化からしばらくの間は新型車を開発する余裕が無かった為、国鉄時代に設計された車両に若干のアレンジを加えて増備する動きが見られました。ドア窓を拡大した205系0番台はJR東日本特有の車両で、ステンレス車体と相まって同世代の私鉄の通勤電車のような印象になりました。

車内は前回に掲載した編成と同じです。小窓が特徴の元山手車は残すところ南武支線と鶴見線、仙石線に残るのみとなりました。仙石線については2024年以降のE233系への置き換えが発表され、既に先が見えています。 

埼京線・横浜線・南武線の205系置き換え時には直接廃車にされた編成も多数存在しましたが、今回の5000番台はJR東日本の海外支援の一環で1両も廃車を出すことなくインドネシアのジャカルタへ渡ることになりました。彼の地でも今やVVVFインバータ制御車が主力になり、5000番台も広範囲で運用されていますが、インドネシア政府からの規制がある中で空前絶後の大量譲渡をよく完遂したと思います。先に渡った0番台車と共に末長い活躍を願いたいですね。

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今後の動向が注目されるE233系1000番台・京浜東北線

2020年10月18日 | JR東日本

2007年より、故障が多発していた2090番台の置き換えの為に登場し総勢830両が導入されE233系列で最大勢力になった京浜東北線向けの1000番台は、2014年度に川崎駅構内で発生した不慮の事故で101編成に廃車が出た以外、安定した活躍を続けて来ました。しかし2020627日、JR東日本より人員不足を補うべく京浜東北線のワンマン化を2024年を目処に検討していることが報道されました。このワンマン化は既存のE233系を改造して対処かと思われましたが、労働組合の資料から新形式の導入を実施し捻出されるE233系を地方線区に転用することが視野に入っていることが判明しています。

まだまだ新しい印象がありますが、早くも置き換えが近づいて来たE2331000番台。一応2024年には登場から17年目なので、地方転用などが発生してもおかしくはない車齢ではあります。E233系の後継車はE235系ワンマン対応車である事が発表されていますが山手線・京浜東北線共に103系が配置されていた1988年から実に36年ぶりに両線区で同じ形式が運用されることになります。

何かと話題の高輪ゲートウェイ駅の田町寄りで、左アングルで狙える数少ない撮影場所です。今回の都市型ワンマン化は地下鉄を除いて首都圏の重要通勤路線で初の試みであるだけに、利用者からも気になるところです。

路線カラーに合わせたブルーの座席が瀟洒な印象を与える車内。現在主流の17インチワイド液晶画面による車内案内表示は1000番台が初の設置でした。

中央線快速用の0番台より見易くなったワイド液晶画面。戸閉装置は引き続きスクリュー軸駆動電気式戸閉装置ですが、路線の特性から半自動機能は省略されています。転用改造時には設置されるでしょう。

2020年6月27日の時点の報道は、京浜東北線のワンマン化についてでしたが7月6日には横浜線もワンマン化の対象になっていることが公表され、同線向け6000番台も房総地区各線・高崎地区・中央本線甲府・松本地区、仙石線に転用することが検討されています。しかし現段階の資料では、未だ205系が活躍する相模線、東北本線宇都宮〜黒磯間、日光線については記載がない為、こちらには新型車かE233系ではない転用車になるのか、そちらも合わせて要注目と言えます。

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首都圏の新しい顔・JR東日本E235系

2020年05月04日 | JR東日本

E233系の後継として開発され、続々と山手線に導入され、遂に車種統一を果たしたE235系ですが、2020年下旬には早くも横須賀線・総武線快速への導入が決定し、今後も順次他路線への拡大も計画されていることから、早くも東京エリアの新しい顔になっています。イラストで概要が発表された時は独特な正面デザインが物議を醸しましたが、登場から4年余りが経過して、すっかり違和感も薄れ定着しつつあるようですね。

今年314日に開業し、その駅名が物議を醸した高輪ゲートウェイ駅先端で外回り運用中のトウ17編成を捉えました。山手線に於ける名撮影地が爆誕し話題になりましたが、同駅周辺では品川ゲートウェイ地区の開発が進められており高層ビルが建設される為、綺麗な順光で撮影出来るのは期間限定かも知れないですね?

JRのポスターなどでも使われたことがある定番撮影地・御徒町駅にて。こちらは編成全部は入りませんが、迫力あるカーブ構図が魅力です。丸みを持たせたふくよかな造形のE233系から一転して平面的になった正面は、ラインカラーを帯ではなくグラデーション模様で表現する今までに無いスタイルです。一部からスマホのようだと揶揄されたこのデザインは、「人と人、人と社会を繋ぐ情報の窓」をイメージしているのだそうで。正面ガラスは分割式になり、破損した時の交換の手間を軽減しています。

E233系をベースに更に改良された車内設備。ラインカラーと同じウグイス色の抗菌吊り手や半透明化半透明化された袖仕切り、広告用のデジタルサイネージが目立ちます。手すり類は枕木方向に連続的な曲線で接続するロールバー構造とし側面衝突時の強度を向上させています。当初の計画では紙媒体の広告を廃する予定でしたが、広告主からの強い要望で結局残されることになりました。

ドア上には当然のごとく17インチワイド液晶画面を設置。三菱電機セサミクロを導入するものと思っていましたが、E235系では側面窓上部と妻面貫通扉上にも動画広告用画面を設置するため、日立製作所が駅に設置されているデジタルサイネージをベースに新規開発した製品を搭載することになりました。戸閉装置も左右の扉が押し付け合う方式のラック式がこれまた新規に設計されており、これまでの電気式ドアとは動作音が異なります。

今後は横須賀線・総武線快速の他、宇都宮線、高崎線に導入しE231系の初期車置き換えも視野に入れているようですが、捻出される同系は4両・6両に組み替えられ残存する211系・205系置き換えに充当されることが予想され、また首都圏とその周辺線区で大きな動きが見られるでしょう。

※本記事は2019年10月23日分を修正し、写真を差し替えました。

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【悲報】E231系500番台、山手線での運用を終了していた件

2020年01月22日 | JR東日本

予てよりE235系の導入が進み、続々と中央・総武緩行線への転用が進行していたE231500番台ですが、最後まで残存していたトウ506編成が運用離脱し、全編成が山手線から撤退していました。山手線では18年余りの運用で、登場から20周年を待たずに比較的早期の運用終了になりました。

今月は山手線撤退に伴うイベントやヘッドマーク設置も実施されましたが、人が多過ぎる上、撮影地になっている駅先端の騒がしさから敬遠していたのですが、纏まった数が活躍していた頃に撮影した画像が幾つか見つかりました。

最後まで残存していたトウ506編成も偶然御徒町駅で撮影していました。間も無く東京総合車両センターでサハの抜き取りとVVVF制御装置更新、帯色変更など各種改造が実施されるかと思いますが、出場する日を楽しみに待ちたいと思います。


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