町田営業所業務日報

地元周辺の鉄道・バス車両について気紛れに綴ります。

只見線の旅

2016年03月09日 | JR東日本

古いSDカードの画像を整理していたら、以前JR東日本が販売していた三連休パスで東北地方のローカル線巡りをしている時の画像が出てきました。只見線といえば、車窓から眺める渓谷と只見川の風景が大変美しく、また人口希薄地帯を通っている事から所謂秘境駅が存在するなど旅行者から人気を集める長大ローカル線ですが、2011年7月に発生した新潟・福島豪雨により小出~会津坂下間が不通となりその後段階的に復旧はされたものの、現在も会津川口~只見間が依然として復旧の目処が立たずバスによる列車代行輸送を行っています。復旧に向けては近年、東邦銀行が「福島県只見線復旧基金」に多額の寄付を行った他、2015年12月の福島民報では運転再開時に生じる赤字を福島県と沿線市町村が補填する旨の報道がなされ、やっと一歩前進したといえますが、まだまだ予断は許されない厳しい状況に変わりはないようです。

会津川口駅に停車中の只見線の現在の車両キハ40系。同線ではかつて急行「奥只見」が1988年春まで設定されていましたが、現在の定期列車は全てこのキハ40系での普通列車のみとなっています。

JR東日本が発足して20余年が過ぎても、国鉄時代のスタイルを踏襲する伝統の駅名票が健在でした。駅名と共に所在地を併記しているこの票は今でも南武線などの一部の駅で見ることが出来ます。

この日は朝から雨がパラついている不安定の空模様でしたが。辺りには霧が立ち込め、何ともいえない幻想的な雰囲気を漂わせていましたね・・・。筆者の他にも観光と思わしき乗客が結構な数乗り込んでおり、長時間停車する駅ではホームで記念撮影を行う姿が度々見られました。

筆者が乗車してきた会津若松行きの上り列車。現在では会津若松方面からの列車はこの会津川口駅で折り返しており、只見まではバス代行輸送になっています。冬季はこの只見線が唯一の交通手段と成る地域の点在している事から、復旧を望む声が上がる一方、収益に対して利用者が少なすぎることから、話はそう簡単に進まないようですが、一日でも早くに復旧出来ることを願いたいものです。

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