町田営業所業務日報

地元周辺の鉄道・バス車両について気紛れに綴ります。

引退進む東北本線719系

2017年09月08日 | JR東日本

仙台市営地下鉄南北線の撮影後は、E721系1000番台の増備により廃車が進み東北本線の仙台~白石間で僅かに運用されるのみになった719系電車を撮影するため、仙台の一つ手前、太白区の中心地に位置する長町へ向かいました。長町駅は再開発事業に伴い2006年から島式ホーム1面2線配置の高架駅になっていますが、上下線が離れる配線になっていることや列車の間隔が開いているため、被りなく手軽に東北本線の列車を収められる好撮影地として知られています。

2両編成×3本併結の6両で運用される719系。この電車が登場した1989年当時、仙台近郊輸送の主力は急行型電車や寝台特急の格下げ車でしたが、デッキの付いた2扉車両で詰め込みが利かず慢性的な遅延の原因になっており、それらを改善する為に登場しました。直流近郊型電車の211系を基本としながらも、正面のFRPマスクや乗務員室仕切りは213系と同じものを使用し客室からの展望にも配慮されていることが特徴です。

別の日に、通勤時間帯の431Mに運用中の同編成。現在の719系は東北本線の白石~仙台間で6両1本、仙台~岩切・小牛田間で4両1本の組成で運用されています。

基本2両から、最長は4本併結の8両編成まで柔軟に組成できるのが特徴でしたが、現在は8両での運用は終了し快速からも撤退、東北本線では白石~仙台間で6両が、仙台~小牛田(利府)間で4両が運用される程度にまで減少しています。

719系車内。211系をベースにしている事が窺えますが、側面窓は大型窓を3組配置し座席は極めて珍しい「集団見合い型」で、これ以後の車両では採用されなかった事から719系独自の設備になりました。クリーム色の化粧板に小豆色の座席と暖色系で纏めており、ロングシート部には寒冷地の車両らしくガラス製の風防が設置されています。戸閉装置は213系と同じく鴨居式で、開閉動作を緩やかにしました。見る限りでは、廃車にされるような車齢には感じません・・・。

まだラストランの発表がなく磐越西線の観光列車“フルーティア”との併結用として少数は残ると言われていますが、取りあえず東北本線からの撤退前にまた撮影に行きたいですね。

 

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