町田営業所業務日報

地元周辺の鉄道・バス車両について気紛れに綴ります。

オールステンレスカーのパイオニア東急7700系

2017年12月26日 | 東京急行電鉄

先月11月14日~15日に掛けて、実に6年半ぶりとなる池上線・多摩川線向け新7000系の増備車が3両編成2本搬入されました。2011年で新製投入が止まって以降、東横線からの1000系改造車導入後も残存した7700系の置き換え用である事は確実であり、いよいよ長期に渡り活躍して来た初代7000系の残党が完全に撤退する日が近づいて来たようです。

今回は赤黒帯の歌舞伎ではない赤帯1本のみの編成を捉えました。このグループは元々ワンマン非対応で目蒲線用に4両編成を組んでおり、改造直後は4両+2両の6両編成で大井町線で運用された事もありました。平成12年以降の目蒲線系統分離に伴い、全編成がサハ7950を廃車の上3両編成化され、ワンマン機器の設置を行い現在の姿になっています。

走行機器のVVVF化や冷房改造で生まれ変わったとはいえ、車体の基本的スタイルは変わっていないので、この画像だけ見たら何処かの地方私鉄か40年前の東急線だと言われても信じてしまいそうです。平成時代も終わりが近づく中で、こんな昭和を思わせる光景が東京都区部で展開されているのも、中々すごいことかも知れません。

走行機器と共に車内設備も当時の最新形式だった9000系と同じものに交換され、イメージを刷新したものの低い天井に大きく張り出した冷房装置や二段窓が時代を物語っています。走り出すと喧しく響き渡るVVVFインバーターの磁励音も今では懐かしさを感じさせるようになりました。

車内には7000系として新製された1966年当時と1987年に7700系へ改造後のプレートが。遠い過去になりつつある昭和の元号と共に、JR東日本に子会社化され消滅してしまった東急車輛の文字が長く歩んできた歴史を実感させます。登場から51年、改造からは30年と恐るべき長寿命ですが、いかにステンレス車が堅牢な造りであるかが分かりますね。

 

 

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